いつものようにサイクリングロードに出ると、これもいつものように3度深呼吸をし、茅ヶ崎の海や「烏帽子岩」に挨拶を交わしてから「江ノ島」へ向けペダルを漕ぎ出した。
季節はすっかり「夏」へと移り変わっている。
いつものコースを走り始めながら
「ガヤ」と呼ばれているものがある。
「洋画」や「アニメ」の吹き替えでは一番難しいとされている部類に入り、おろそかには決して出来ないものだ。
僕は「ガヤ」の語源というのをちゃんと知らないのだが、「外野」からきているのではないかと密かに思
雪が降っていた。
白一色に染まるホームに佇み僕はただ雪を見ていた。
「中原君、君はこういう風な歌い方は、やらない方がいいよ」
僕は、雪に濡れ、毀れかけたギターのソフトケースを抱えながら、立ち尽くしていた。
未来が、白銀の世界に塗り
自分は何故「声優」になろうと思ったのか。
今回は、少しというか、長くなりますが、「前・後編」に分けて、この事について語らせて頂こうと思っております
始めにどうして目指そうと思ったのかは忘れてしまったが、僕は「歌手」になりたかったの
「オーディションは落ちる為にあるような物だ」
これは若い頃良く言われていた事だ。
その言葉を証明するかのように、僕は、見事な程落ちまくっていた。
余りにも落ちるので、一種のオーディション恐怖症になっていたのかもしれない。反面、受けれ
若い頃言われて今も強烈に残っている言葉がある。
そのディレクターの、その大先輩の声と共に蘇ってくる程、脳裏に焼き付いている言葉の数々。
「いいか、スクリーンの上から被せるのではなく、裏から滲み出してくるような感覚を持ってやりなさ
デビュー作「魔境伝説アクロバンチ」の時、ディレクターのMさんはスタジオで、リハの前に本番さながらの稽古を僕にしたいと思っていたそうなのだが、画が出来ていなかった為、1時間前に「本読み」をして毎回本番に臨む事になった。
それを毎回続けて
今と昔では仕事の仕方も随分様変わりしました。
例えば、あの頃は、アニメも洋画の現場も、終わった後、必ず飲み会があったんです。
アニメは昼間の時間帯の物は勿論行けませんでしたが、夕方や夜に終わる作品は全て飲みに繰り出していました。プロデ
声優の中原茂です。さて今回は、昔と今の、アニメや洋画の収録方法の違いについて話させて頂きたいと思います。
まずは、アニメ。
今では、リハ用の盤を頂いたり(当日必ず返却)、データ(期限あり)で送られてきた画像を見ながら、各自自宅でリ
舞台・劇団以外に何か声優という仕事に繋がる道はないのかと探していたとき、ある募集が目に飛び込んできた。それが新劇をやっている女性の方々数人が中心になって立ち上げた「ボイスアーツ」というグループ。
「ボイスアーツ」に応募した数日後。