名曲コンプライアンスチェック!あの名曲たちが法律違反だらけだと話題
近年楽曲の“歌詞”が各方面で問題になることが多いが、聞きなれた名曲にも法律的にアウトな部分が。もちろん比喩的な表現で実際に法を犯している訳ではないが、法律の専門家が真面目に解析した結果が「面白い」と話題になっている。
7月3日放送の「月曜から夜ふかし」では、“名曲コンプライアンスチェック”を実施。歌詞の中の様々な行為が法律に触れていないか、菊地幸夫弁護士がチェックした。例えば黒沢年雄の「時には娼婦のように」に登場する「時には娼婦のように淫らな女になりな」という歌詞。これに菊地弁護士は、「売春防止法ということで、これは禁止されてます」「だからそのように『なりな』ってことは、例えば職場で言ったらアウト。『セクハラよ!』って言われちゃいます」と指摘していた。
伊東ゆかりの名曲「小指の想い出」に出てくる、「あなたが噛んだ 小指が痛い」というフレーズはあまりにも有名。しかし菊地弁護士によると、こちらは“暴行罪”。また同楽曲には「昨日の夜の 小指が痛い」というフレーズもあるが、翌日まで痛みが残っているということは皮下出血を引き起こしている可能性もある。もしそうなった場合、“暴行罪”ではなく“傷害罪”になるそうだ。
その他、「あの鐘を鳴らすのはあなた」(和田アキ子)の「町は今眠りの中 あの鐘を鳴らすのはあなた」という歌詞は“軽犯罪法違反”。みんなが寝ている時間帯に鐘を鳴らさせるのは犯罪教唆にあたるという。「夏色」(ゆず)の「この長い長い下り坂を君の自転車の後ろにのせて ブレーキいっぱい握りしめて ゆっくりゆっくり下ってく」という行為は、もちろん“道路交通法違反”。そしてブレーキをいっぱい握りしめているのに坂を下っていってしまうのは、自転車の“整備不良”だと注意を喚起していた。
名曲の歌詞に出てくる法律違反の数々に、視聴者からは「確かに“小指を噛む”のは暴行だよな」「言われてみれば寝てるときに“あの鐘”を鳴らされたら迷惑だわ(笑)」「『夏色』の自転車は整備不良だったのかwww」「菊地弁護士が真面目に解説してるのが面白い」といった声が上がっている。
また番組には登場していない名曲のコンプライアンスをチェックする人も。ネット上には「尾崎豊の窓ガラス割ったり盗んだバイクで走りだしてるのはアウトだよなぁ…」「野口五郎の『私鉄沿線』は今だとストーカー規制法に引っ掛かりそう」「きかんしゃトーマスの『じこはおこるさ』は過失だらけ」などと書き込まれていた。
音楽のようなアート作品にやたら法律を持ち込むのは“野暮”と思う人もいるだろう。しかし“コンプライアンスチェック”という視点だからこそ気づける歌詞の一面もあるかもしれない。