こち亀の主人公は両津勘吉じゃないはずだった!?

3月19日に放送された「ノンストップ!」で、創刊50周年を迎えた「週刊少年ジャンプ」の特集が行われた。大人気漫画の裏話などが明かされて大きな話題になっている。

まず番組では誌名の由来について紹介。「ジャンプ」創刊時はすでに「マガジン」や「サンデー」が発売してから10年ほど経っており、「ジャンプ」は後発の漫画誌だった。そこで他社を追い越そうと「飛翔」を意味する「ジャンプ」と名づけられたという。さらに当時話題になっていた新幹線にあやかり、発売当初は“漫画新幹線”というキャッチフレーズを打ち出していたことが明かされた。

次に「ドラゴンボール」が起こした革命的なバトル漫画の手法も紹介。「ジャンプ」編集長の中野博之氏によると、原作者の鳥山明は空間の使い方が上手かったため、それまで「縦横上下」の動きがメインだった漫画に「奥から手前へ」という表現を多く取り入れたそう。中野氏は「漫画の絵の歴史を変えたと思います」と称している。

さらに現在連載中の「ワンピース」では、担当編集者になると物語の根幹である「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の秘密を教えられることが明らかに。「ひとつなぎの大秘宝」の情報は編集長の中野氏ですら教えられていないらしい。

最後に裏話が紹介されたのは「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。実は元々作者・秋本治は、中川圭一を主人公にしたニューヨークが舞台のハードボイルドなポリスアクション漫画を構想。しかし漫画を描くために必要だったニューヨーク市警の取材が難しかったため、身近な日本が舞台の漫画に変え、サブキャラとして登場予定だった両津が主人公になったという。

この裏話の数々にネット上では「ついつい見入ってしまった」「めちゃくちゃ懐かしすぎてやばい」「ジャンプはやっぱり最高だ」といった声が。現在開催されている「週刊少年ジャンプ展」では「ドラゴンボール」「SLAM DUNK」「幽☆遊☆白書」「るろうに剣心」といった“黄金期”の作品が展示されているので、気になった人はこの機会にぜひ足を運んでみては?

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