『キャプテン翼』の主人公は「翼太郎」!? 大空翼になった経緯と合わせてご紹介

■『キャプテン翼』は主人公の名前が変わっていた!? その経緯とは

読み切り版の『キャプテン翼』の主人公は「翼太郎」だった

「ボールはともだち」の名言で親しまれている『キャプテン翼』は、誰もが一度は耳にしたことのある日本を代表するサッカー漫画。そんな『キャプテン翼』ですが、主人公の「大空翼」が最初は「翼太郎」だったという事実を知らない方は多いのではないでしょうか。今回は名前が変わった経緯や「翼太郎」誕生秘話をご紹介します。

アニメ『キャプテン翼』公式サイトより

『キャプテン翼』はジャンプ連載前に読み切りとして始まっており、その際の主人公の名前が実は「翼太郎」。南葛中のストライカーといった設定やその他の登場人物である「若林源三」などは連載後も変わりありませんが、主人公の名前は「翼太郎」から「大空翼」に変更されました。また「翼太郎」という名前は作者である高橋陽一氏が影響を受けた漫画が関係しているとの噂もあります。

作者高橋氏が少年時代から影響を受けた漫画

爽やかなストーリーや個性豊かなキャラクターが特徴でもある『キャプテン翼』。サッカー経験者であれば迫力ある技の数々に興奮したり、真似したりといった経験もあるのではないでしょうか。『キャプテン翼』の作者は高橋氏ですが、実は脇役が充実している理由に少年時代から影響を受けたある漫画をあげています。その作品は水島新司氏の野球漫画『ドカベン』。『ドカベン』もライバルが出てきて主人公の「山田太郎」と対するストーリーが魅力で、『キャプテン翼』もストーリーの構成が似ているのは『ドカベン』から影響を受けたと語っています。主人公の名前は「翼太郎」と「山田太郎」。「太郎」が同じことから「山田太郎」が影響しているのではという噂がファンの間で出るのも納得ですね。

世界中でブームを巻き起こした『キャプテン翼』。その影響はJリーグにとどまらず、国内外のプロサッカー選手誕生のきっかけになったとまで言われています。ちなみに連載前の読み切りは高橋陽一傑作集『100Mジャンパー』という単行本に収録されているそう。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

(文=ザ・山下グレート)