元々サニーだった!? 『魔法使いサリー』の名前の秘密
■『魔法使いサリー』は途中で改名していた
魔法少女アニメの先駆け『魔法使いサリー』
『魔法少女まどか☆マギカ』や『おジャ魔女どれみ』などのヒット作が生まれ、日本で多くのファンを抱える魔法少女アニメ。その先駆けと言われている『魔法使いサリー』は1966年から放映が開始された作品で、日本初の女の子向けアニメとしても有名です。2年に渡り放映された後も何度となく再放送され、1989年に第2期が放映されるほどの人気作品。しかしマンガ版の連載開始時のタイトルを知っている人は少ないかもしれません。今回はそのタイトルの秘密についてご紹介します。

東映アニメーション『魔法使いサリー(第1期)公式サイトより』
『魔法使いサリー』が集英社の月刊誌『りぼん』で連載開始されたのはアニメと同じく1966年から。当時のアメリカの人気ホームドラマ『奥さまは魔女』をヒントに現在の東映アニメーションによって企画され、『鉄人28号』で有名な横山光輝が原作を担当することになりました。なんと当初のタイトルは『魔法使いサニー』。それではなぜ途中でタイトルを「サニー」から「サリー」に変更する必要があったのでしょうか。
サリーや呪文の秘密
『りぼん』連載開始と同年にアニメ化された『魔法使いサリー』でしたが、問題が発生します。当時のタイトルに使われていた「サニー」という名前が、ソニーによってすでに商標登録をされていたことが判明。使用許諾を求めますが残念ながら許可は下りず、結果として「サリー」という名前に変更となりました。
ちなみにアニメ版のみに出てくる呪文「マハリクマハリタ」はオープニング曲作成中に不思議と思い浮かんだワードとのこと。現在も多くの人から人気を集める魔法少女アニメには、他にも魔法のような秘密が隠されているかもしれません。
(文=ザ・山下グレート)