「ドラミちゃん」の初登場は今と全く違う姿! 兄妹でキャラの産みの親が違うって本当?

■「ドラミちゃん」は藤子先生考案ではない?

「ドラミちゃん」の初登場は学年誌

言わずと知れた国民的アニメ「ドラえもん」。原作が始まってから50年以上経っているため、登場するキャラクター数も多くなっています。ドラえもんの“優秀な妹”である「ドラミちゃん」は、スピンオフのストーリーやボーイフレンドの有無など細かい設定もある人気のキャラクター。どんなキャラクターでも初登場はあり、初登場を追ってみると今となっては意外な設定に出会うことも。

アニメ『ドラえもん』公式サイトより

ドラミちゃんの初登場は、小学館の学年誌『小学四年生』1973年3月号の予告カットにあります。なぜ『小学四年生』が初登場だったかといえば、ドラミちゃんの誕生した理由に関係がありました。じつはドラミちゃんは、読者である小学四年生の女の子のお便りから生まれたそう。原作者が考案したキャラクターではなかったんですね。読者のアイデアでキャラクターができるなんて、とても夢のある話です。

完全に別人じゃないか…

読者の投稿が採用され、キャラクター化した「ドラミちゃん」。読者投稿なので設定が固まらないまま初登場したのか、予告カットのドラミちゃんは体の色もドラえもんと同じでした。なんならドラえもんをそのまま女の子キャラに仕立て直したかのよう。『小学五年生』に登場した際はデザインが変更され、予告カットとは異なる今のイメージに近い状態でした。

「ドラミちゃん」のルーツを遡ってみると、今の“優秀な妹”とは異なる設定変遷も。初期は機械音痴&おてんばで、“家庭科専門のロボット”という設定もあったそうです。時代に合わせて、「ドラミちゃん」の性能も性格も更新されていったんですね。

(文=ザ・山下グレート)