「転生もの」はなぜ人の心を捉えるのか!? プロのラノベ作家が語る“夢を見る力”

 

皆さん、初めまして。鴉ぴえろと申します。
初めましてじゃない方は、いつもお世話になっております。

今回、日刊ビビビ様からお話を頂きましてこちらのコラムを書かせて頂きました。書き物を仕事としている身ですが、コラムは初めての経験で新鮮な気持ちで書かせて頂いております。

まずは初回ということで、簡単に私の自己紹介をさせて頂ければと思います。

普段私は小説投稿サイト「小説家になろう」で作品を投稿して活動させて頂いております。その作品の内、幾つかありがたいことに書籍化のお声がけを頂き、出版させて頂いております。

現在出版している作品は富士見ファンタジア文庫様から『転生王女と天才令嬢の魔法革命』、オーバーラップノベルス様から『転生令嬢カテナは異世界で憧れの刀匠を目指します!』の2作品です。どちらも現代から異世界の転生するお話ですね。

(C)富士見ファンタジア文庫

(C)オーバーラップノベルス

異世界に転生って何? と思われる方のために簡単ながらご紹介します。

大雑把に説明しますと「現代の知識を持ったまま、異なる世界へと生まれ変わって人生をやり直す」といった作品になります。

流行になってから爆発的に作品数が増えたこのジャンルですが、流行りが来る前から異世界に渡ってしまうというお話は存在していました。なのでなかなか歴史が長いジャンルです。

そんなジャンルに心を惹かれている内に書籍化まで漕ぎ着けたのは、本当に幸運に恵まれたことであり、人生の転機になったと思います。

私は昔から転生ものが大好きです。
理由は、単純に人生のやり直しだったり、普通の人生では体験をすることが出来ない刺激的な夢を見ることが出来る世界を描いているからです。

多くの夢を乗せることが出来るからこそ、転生ものというジャンルは一大ジャンルを築き上げたのではないかと思っています。

たとえば、こんな筈じゃなかった人生をやり直すための勇気だったり、辛いことがあってもそれに寄りそうことの大事さだったり、そういったことを作品で通して教えて貰えることがあります。

自分の作品で誰かの考えを変えたい! とまでは思っていませんが、私の作品を読んだことで面白いと思ってくれたり、何か人生が良い方向への転機になったと思ってくれたのならば嬉しく思います。

私にとって小説とは夢を語ることと言えるかもしれません。

でも夢を見るのは、現実を知るということでもあります。その中で思い通りにならない現実に苦しめられることもあるかもしれません。

それでも夢を見ることを諦めなければ、辛い現実を乗り越えていけるかもしれない。私はそう思っています。だから私はこれからも夢を語り、願いや希望を持つ人たちを描いていきたいと考えています。

まだプロのライトノベル作家になって二年目、まだまだ駆け出し。

書きたい作品はいっぱいあります! 何せ夢はたくさんありますので!

今回はこれで筆を置かせて頂こうかと思います。

どこかで皆様が夢を見るような体験を想像出来るようにこれからも頑張ります。またどこかで皆様とお会いすることが出来ることを祈って。

 

鴉ぴえろ

(C)鴉ぴえろ

4月23日生まれ。北海道出身。ライトノベル作家。
2020年にデビュー作『転生王女と天才令嬢の魔法革命』を富士見ファンタジア文庫から出版。
ネットでは小説投稿サイト『小説家になろう』で投稿活動を継続中。
Twitter:@piero_BBT