「クニ」が「なぎさ」に、「ブレイブ」が「プリンセス」に…。知られざるプリキュアの初期設定
■キュアブラックの本名は最初「なぎさ」ではなかった!?
初代プリキュアの知られざる初期設定
2004年にテレビアニメがスタートし、現在『デリシャスパーティ♡プリキュア』が放送中の人気アニメ「プリキュア」シリーズ。個性豊かなキャラクターやカッコいいアクションシーンが子供たちを魅了する同シリーズは、作品によってコンセプトも様々です。中には企画・制作段階では設定が違ったキャラクターも多数。そこで今回は『ふたりはプリキュア』の主人公・美墨なぎさにまつわる初期設定についてご紹介しましょう。

アニメ『ふたりはプリキュア』公式サイトより
『ふたりはプリキュア』は言わずと知れた初代プリキュア。2019年にNHKで実施された「全プリキュア大投票」では栄えある第一位にランクインし、20代からの圧倒的な支持を得ています。そんな『ふたりはプリキュア』と続編の『ふたりはプリキュア Max Heart』の主人公・キュアブラックに変身するのは、スポーツが得意な女子中学生「美墨なぎさ」。なぎさは初期段階で「美墨クニ」という名前でした。古風な雰囲気の名前で、活発なイメージで描かれる本編のなぎさとは少し異なる印象を受けます。
「キュアプリンセス」は最初「キュアブレイブ」だった!
またシリーズ10周年記念作品『ハピネスチャージプリキュア!』では変身後の名前が初期設定から変更に。ブルースカイ王国の王女が変身する「キュアプリンセス」は、もともと勇気を司る「キュアブレイブ」でした。さらに「キュアハニー」は「キュアテンダー」、「キュアフォーチュン」は「キュアマーシ」。これはそれぞれ「優しさ」「慈悲」という属性を当てはめて名付けられたものです。
ちなみにキュアプリンセスの決めゼリフは「勇気よ天に帰れ!」で、名前こそ変わったものの“勇気のプリキュア”設定はしっかり活かされている模様。“優しさのプリキュア”キュアテンダーは、キュアフォーチュンの姉の名前に採用されることになります。
実際に作品として世に出るまでの間に、作り手の様々なアイデアや試行錯誤が隠れていることがわかりますね。「プリキュア」シリーズを見る際は、隠された初期設定にも注目してみては?
(文=ザ・山下グレート)