「まどマギ」マミさんとキュゥべえが結んだ契約とは? 命をつなぐリボンの魔法
■マミさんの本当の魔法は命をつなぐリボンだった!?
マミさんの真の魔法はマスケット銃じゃない?
『魔法少女まどか☆マギカ』は2011年の放送から強い人気を誇るアニメ。2021年には10周年記念イベントが企画されて、さらに正統続編である『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 〈ワルプルギスの廻天〉』の制作決定で盛り上がりを見せました。大人気のまどマギにおける大きな魅力の一つが、魔法少女たちが使う多彩な魔法です。

「『魔法少女まどか☆マギカ』10周年記念」公式サイトより
まどマギの世界で少女たちが操る魔法は、「キュゥべえ」と契約する時の願いによって決まります。「傷を癒す」「時間を止める」など様々な能力がある中で、先輩魔法少女・巴マミさんは大量のマスケット銃を出してバンバン敵を倒すという戦闘スタイル。しかし、マスケット銃はマミさんの本来の魔法ではありません。
マミさんが「キュゥべえ」と交わした契約は「命をつなぐ」というもの。実はマミさんには交通事故で両親を亡くした過去があり、自身も重傷を負う中でそこに現れた「キュゥべえ」と契約を交わさざるを得なかったのです。「命をつなぐ」願いから生まれた魔法は、リボンを用いた拘束魔法でした。マスケット銃や他の魔法はマミさんが努力して身に着けたもので、作中に登場する魔法少女の中でもマミさんはトップクラスの実力の持ち主として知られています。
主人公・鹿目まどかたちの先輩役としてしっかり導きつつも明るくふるまってきたマミさんですが、実は壮絶な過去がありました。しかも一人で戦い続けたマミさんを待っていたのは、第3話という早さで最期を迎える鬱展開…。新作の劇場版では何とか幸せになってほしいところです。
マミさんといえば「マミる」シーン
マミさんの有名な活躍シーン(?)といえば、魔女・シャルロッテとの戦闘。アニメの第3話という早さで、メインキャラクターのマミさんが首を食べられてしまうという展開で話題を呼びます。その影響はとても大きく、他作品でも首を落とされることを「マミる」というのがネットスラングになってしまうほど。
そんな有名さを誇るシャルロッテとの戦闘シーンでは、マミさんの必殺技「ティロ・フィナーレ」を見ることができます。しかし、魔法少女の中で技名を叫ぶのはマミさんだけでした。技名を叫ぶことには理由があり、一人で戦う時でも怖くてくじけそうな自分を奮い立たせるため。いくら大人びていても中学生の女の子に変わりはなく、それでも頑張って戦っていたのです。
さらに必殺技「ティロ・フィナーレ」には、もう一つ意外なエピソードが隠れていました。舞台はアニメの外の収録シーンで、当初の予定ではマミさんの必殺技は「アルティマシュート」という名前だったそうです。しかし収録直前にあまりかっこよくないという理由で、「ティロ・フィナーレ」に変更されたのでした。
悲しい過去を持ちつつも、まどかたちの頼れる先輩として最後まで戦い続けた巴マミさん。時には努力して力をつけ、時にはくじけそうな自分を奮い立たせて戦う姿を見せてくれます。新作『ワルプルギスの廻天』の公開前に、過去作のアニメを見返してみてはいかがですか?
(文=ザ・山下グレート)