MV『アカシア』のワンシーンが話題に! ポケモンと映画『スタンド・バイ・ミー』の意外な関係性

ポケモンと映画『スタンド・バイ・ミー』に関係性はある?

初代ポケモンからあった、映画『スタンド・バイ・ミー』のワンシーン

1996年2月にゲームボーイソフト『ポケットモンスター 赤・緑』が発売されてから世界中で愛されるポケットモンスター、通称「ポケモン」。そんなポケモンとBUMP OF CHICKENのコラボMV『アカシア』に、映画『スタンド・バイ・ミー』らしきワンシーンが登場したことが話題となりました。過去にも何度か噂に上っているポケモンと『スタンド・バイ・ミー』の関係性は? その真相に迫ります!

アニメ『ポケットモンスター』公式サイトより

実は初代ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』の冒頭にも、主人公の自宅のTVに「男の子が4人線路の上を歩いている」映像が流れるワンシーンがあります。これが『スタンド・バイ・ミー』の映画のワンシーンを意識していると、過去のインタビューでゲームクリエーター田尻智さん(ポケモンの生みの親)は話していました。そして20年以上の時を経てコラボMV『アカシア』で再び話題に。

サン・ムーンでも同じワンシーンが… ポケモンに込められた想い

また、約20年ぶりに『ポケットモンスター サン・ムーン』でも同じワンシーンが使われています。これには「普遍的なもの」という、田尻さんの想いが込められていました。

“子どもがね、元気だったり落ち込んだりしていても、変わるものと変わらないものがある。その中で普遍的なものってなんだろう。そこでさまよった結果残ったものが、ポケモンのゲームデザインとしてそのまま残った。”(引用:日経BP社・『ポケモン・ストーリー』より)

田尻さんはこの本の中で、普遍的なことがあるということを映画『スタンド・バイ・ミー』から学んだと語っています。子どもの普遍的なものを考え追求したポケモンと、普遍的なものを感じさせた映画『スタンド・バイ・ミー』が、冒頭の描写で表現されているということかもしれません。

初代ポケモンが発売されて以来、ポケモンの歴史は25年以上になります。その当時から変わらぬ想いがあり、男の子4人の描写を使っていると思うと感慨深いものがありますね。今回のことを知って改めてポケモンに触れてみると、また違った観点で楽しめるのではないでしょうか。途中で引用した本、『ポケモン・ストーリー』はポケモン誕生秘話が満載。ファンにはおススメの一冊ですよ。

(文=ザ・山下グレート)