「しんのすけ」には中二の姉がいた? 『クレヨンしんちゃん』幻の6話

■野原家には幻の家族が存在していた!?

しんのすけが語る中二の姉とは… ?

日本が誇る国民的アニメの一つ『クレヨンしんちゃん』。主人公であるしんのすけが暮らす野原家は両親のひろしとみさえ、兄妹のしんのすけとひまわりの4人家族です。しかし野原家には、あまり知られていない幻の家族がいたことをご存じですか?

アニメ『クレヨンしんちゃん』公式サイトより

本編では登場しないしんのすけの姉について語られたのは、単行本に収録されなかった第6話でのこと。同じ園児のチーターが“ウチの中学のアニキは陸上部のエースなんだぞ”と自慢してきた際に、しんのすけも応戦するように自分の姉は中二だと言い返したのです。しかしその後も姉が登場することはなく物語は進んでいき、あのセリフはいったい何だったのかと疑問を残すことになりました。

このエピソードには大きく分けて二つの説が唱えられています。一つは作品初期の設定では姉がいたものの、物語が進む中でつじつまが合わなくなり没になったというもの。実際にいたとすると計算上では母・みさえが15歳のころ産んだことになり、みさえが父・ひろしと出会うより前に子どもがいたことになってしまいます。単行本にこの話が収録されていないことからも、没になってしまった設定というのは十分うなずける説ですよね。

もう一つはしんのすけがチーターのお兄ちゃん自慢に対して見栄をはって嘘をついたという説。いつも面白おかしくジョークを言ってるしんのすけであれば、見栄でなくてもチーターの自慢に一風変わった答えを返しそうなので十分あり得そうです。みなさんはどちらの説が正しいとおもいますか?

近い将来ひまわりの弟が野原家に加わる!?

しんのすけの家族にまつわるもう一つのエピソードが描かれたのは、『新クレヨンしんちゃん』単行本9巻に収録された未来の野原家の様子でした。そこにはみさえに抱っこされる弟の姿が。容姿はしんのすけのような眉毛とひまわりのようなくせっ毛で、まさに二人の兄弟という顔立ちです。さらにひまわりは弟に対して「よっ乳飲み子」と、まるでしんのすけのような非常にユニークな挨拶。ただでさえ慌ただしい野原家が、さらににぎやかになりそうです。

今でもテレビで見ることができる『クレヨンしんちゃん』。いつも楽しい姿を見せてくれる野原家には、幻のお姉ちゃんと未来の弟がいるという衝撃の裏話でした。特に弟の乳飲み子ちゃん(仮称)は登場する可能性もゼロではないと思うので、今後のアニメの展開も楽しみですね。

(文=ザ・山下グレート)