ほぼ『ドラゴンボール』!? アニメ『銀魂』の攻めすぎパロディ回

■パロディネタの宝庫『銀魂』! 中でも面白い『ドラゴンボール』回

119話は途中からほぼ『ドラゴンボール』!?

『週刊少年ジャンプ』で連載していた人気漫画『銀魂』。様々な作品のパロディネタが作品内で繰り広げられているのをご存じですか? 今回はその中でも多くのパロディが披露されている『ドラゴンボール』ネタについてご紹介していきましょう。

『週刊少年ジャンプ』公式サイトより

119話「タバコは一箱に一、二本 馬糞みたいな匂いのする奴が入っている」は、途中からほぼ『ドラゴンボール』と言われています。あらすじとしては真選組・副長の座を狙う沖田総悟が、ヘビースモーカーである副長・土方十四郎への嫌がらせとして真選組屯所内での全面禁煙を慣行。土方は喫煙スペースを求めて江戸から果ては宇宙まで旅に出るというものでした。

宇宙に出た土方は「ハメック星」で「悪の帝王・ブリーザ」に父を殺された「デルデ」と出会い、「セロ」を倒して7つ集めることでなんでもズルズルにしてくれるズルズルの龍が現れるという「ズルズルボール」を集めるという内容。「ナメック星」「フリーザ」など『ドラゴンボール』でおなじみの名前と酷似したものが次々と出てきます(笑)。

それぞれの声を担当するのは『銀魂』のレギュラー声優陣。一見「セル」っぽい「セロ」を演じるのは本家であり『銀魂』にも出演している若本規夫さん… ではなく、若本さんのモノマネが得意な杉田智和さんでした。ちなみに若本さんもこの回に出演していましたが、役は「スーパー地球人」。あえて役をずらしているのか、とにかく笑いが絶えないパロディ回でした。

242話はタイトルにも「ベジータ」と「ピッコロ」の名が…?

119話はほぼ『ドラゴンボール』のものとしか思えないパロディキャラがたくさん登場しましたが、名前はどれも微妙に違う様子でした。しかし、242話「女はベジータ好き 男はピッコロ好き」ではパロディキャラこそ登場しないものの、タイトルから『ドラゴンボール』ネタが出てくる予感が止まりません。

あらすじは241話からの続きで、かぶき町No.1ホスト狂死郎のお店「高天原」に二度目の来店で災いをもたらすと噂の「マダム夜神」が“また来る”と言い残していきました。この噂を聞いた従業員たちはみな姿を消してまともに営業できない事態に。坂田銀時をはじめとするメインキャラたちが狂死郎と「高天原」を救うために奮闘するというものです。

マダムの接客をする中で「『ドラゴンボール』の好きなキャラ」の話題になり、そこから『ドラゴンボール』ネタが加速していきます。マダムの好きなキャラは「ベジータ」で、「定職にもつかない」「結局自分のことばっか」「私服がダサい」などほかの女性陣から非難の嵐。さらに次のシーンではここぞとばかりに富士額のベジータヘアで銀時が登場します。最後には土方が「トランクス」と「ベジータ」の伝説のデレシーンを再現するなどディープなネタも登場して、『ドラゴンボール』ファンの方も楽しめそうな内容でした。

こうして改めて見てみると『銀魂』ってやはり攻めた内容の多い作品ですよね。ここでは紹介しきれないほど『ドラゴンボール』のパロディはたくさんありました。『ドラゴンボール』ファンの方は、パロディネタだけでもチェックしてみては?

(文=ザ・山下グレート)