音楽家の年末年始は意外と憂鬱!? プロ作曲家が語る「一番ブルーになる時期」
日刊ビビビをご覧の皆様。
初めまして、作曲家の園田健太郎と申します。
今回こちらのスペースで好きにコラムを書いて下さい! と有難いお話を頂きまして、これ幸いとばかりに飛びつかせていただきました。
この記事が公開されるのは恐らく年明けの事だと思いますが、僕にとっては一番ブルーになる時期です。年末~年始にかけてが一番気分が鬱屈としているかもしれません。
と、言うのもどうしても去年の仕事を振り返って今年はどうなんだろう? 今年も作曲家という仕事を全う出来るのかな? と、毎年一人で勝手にのたうち回った挙句の果てに「まあ、やんないとしゃーないよな」という所に落ち着いて、のループを懲りずに毎年繰り返しております。
去年の今頃は何をしていたのかと振り返ってみれば、恐らくは「Resonance+」と「No.6」と「全力全開! ゼンカイジャー」辺りを抱えて死んでいた時期だったようです。道理で記憶が飛んでおります。
曲を書く時に僕が一番気にするのは「その曲がそのアーティストさんにとって一体どんな位置で機能するかな?」です。アーティストさんと、世間と、それまでの時系列だったりと、自分と、その真ん中で曲や歌詞を書ければいいな~と思いながら、あーでもないこーでもないを繰り返した挙句に作りかけた曲をボツにしたりしなかったり。
他の作曲家さんがどういう風に曲を作っているのかは見た事がないので分かりませんが、恐らくはそういう風景を映像化するとかなりシュールなものが出来上がるのではないでしょうか、見てみたい。あ、こいつ今現実逃避でYoutube見始めたぞ! とかね。きっと皆あるはず。
2021年は本当に色々な曲を書かせて頂きました。2022年も沢山の楽曲を書く事が出来ますように。
多分、内容的に今後取っ散らかるとは思うのですが何卒。
【今回のBGM】
原罪と福音/東京事変
昔から好きではあるのですが、物凄くいい歌詞です。賛歌。斜めった言葉が多い昨今の音楽事情なので、カウンター的にこういう歌詞がキラリと光るのかなと思いました。途中で男女コーラス入り混じるのいいなあ、やってみたいなあ。
園田健太郎(そのだ けんたろう)

(C)園田健太郎
1982年2月14日生まれ、熊本県出身。時には作詞家、またある時には作曲家&編曲家。作家の仮歌からコーラス、音楽制作からボーカルディレクション等々を色々手掛けるフリーランサー。
Twitter:@sonodakentaro
お仕事一覧など:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%92%E7%94%B0%E5%81%A5%E5%A4%AA%E9%83%8E
公式HP:http://sonodakentaro.com/