ニートアイドルこと『デレマス』の双葉杏! キャラソンに詰め込まれた働かないという意思
■ニートアイドルらしさ全開で色々な仕掛けが楽しめる『あんずのうた』
テーマはなんとニート界のジャンヌ・ダルク!?
『アイドルマスターシンデレラガールズ』の双葉杏は、ニートアイドルという他に類を見ない異彩を放つキャラクターで人気を博しています。そんなニートアイドルらしいキャラソンが今回紹介する『あんずのうた』。杏のテーマである「ニート界のジャンヌ・ダルク」を体現する楽曲で、さらに杏らしい仕掛けがいくつもあって知れば知るほど楽しめる作品になっています。

アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』公式サイトより
そんな仕掛けの一つが「縦読み」でした。楽曲終盤の部分で「働くって素敵!」「 きっと流した汗は美しい!」「たくさんの夢があれば」「くろうなんて」「なんのその!」「いも」という一見“杏らしくない”謎なコールが。この部分を縦読みすると内容は一転して、「働きたくない」となり杏の執念とも言える想いが浮かび上がってきます。最後の「いも」の適当感もこの曲らしさなのかもしれません。
ニートアイドルというテーマと真剣に向き合ってできた、まさに杏のキャラクターを再現したキャラソンですよね。しかし『あんずのうた』にはもう一つ裏話がありました。
実は楽曲の半分近くが合いの手パートはNAMCO SOUNDの皆さんの声だった!?
『あんずのうた』の特徴の一つが全体の半分近くに及ぶ合いの手パート。合いの手パートの多さも杏が働きたくないからなのでは… と思ってしまいます(笑)。そんな合いの手パート、実はNAMCO SOUNDの皆さんと社員さんがノリノリで収録したもの。作詞・作曲を担当した佐藤貴文さんが自身のTwitterで明かしていました。会社やチームを挙げてみんなで作った楽曲だからこそ、高い完成度でファンから愛されているのかもしれませんね。
楽曲のテーマから合いの手パートまで、面白い仕込みと働きたくない気持ちが盛りだくさんなニートアイドルのキャラソン『あんずのうた』。裏話や仕込みを知った後に聞けばさらに楽しめるようになりますよ。
(文=ザ・山下グレート)