オンラインゲームだけじゃない!? ボカロPがコラボ楽曲制作でDiscordを愛用する理由とは
「はい、みなさまどうもこんにちは。オワタPこと“ガルナ”です」
12月に入った。師走は忙しい、バタバタする、そんな印象が強い月だが、私はこの原稿を書いている時点では軒並み年内に公開する音楽や参加するオフラインイベントなどが終わり、そろそろ来年用の企画の準備でも取り組むかなといった状態だ。それもそのはず、なんとこの2ヶ月で商業案件を含めて4曲も新曲を公開している。
ですますゲーム+RTA
ボクは主役じゃない
上記の楽曲については、ニコニコ動画内の企画『#ボカコレ2021秋』『#ネタ曲投稿祭2021秋』用に1日とか3日など短期間で作成したものだが、これらもイベントがあったからこそ短時間で作成したのであって、いわゆるじっくりと時間をかけて作る曲などについては、それこそ3ヶ月以上前から企画を練って、作品として仕上げている。
現時点でも2件程同時進行で進めているが、今年度中には公開されるはずなので、良かったら楽しみにして欲しい。
さて、普段は普通の社会人として本業に従事している私が、どのようにして複数の企画を効率よく進めているのかについて、今回は語ろうと思う。相変わらずの裏方語りではあるが、もし今後コラボ楽曲などを検討している方がいたら、ぜひ参考にして欲しい。
ここ数回のコラボからは、Discord(ディスコード)で曲ごとに専用のチャンネルを作成してコラボを行っている。Discordはここ数年、オンラインゲームなどで遊ぶ時に使われているボイスチャットツールのひとつだ。
ここでコラボ関係者だけの内輪チャンネルを作成し、スケジュールをまとめたテキストチャンネルを作ったり、自由に意見を言い合える雑談チャンネルを作成したり、あるいは簡単なラフ画像とかラフ音源などを貼り付けておくチャンネルを作ったりして、用途別に色々と使い分けていく。完成品はクラウドサービスなどを使って音源やイラストデータ、動画データなどをいつでもだれでもアップロードしておくようにする。ここ最近のコラボだと、企画担当者からもらったデータなどをとりあえず置いておくフォルダなども作った。
1on1ではなく複数人が関わるプロジェクトの場合、質問点などがあればすぐに通知をつけて確認できるので良い。急ぎでなくても進展があれば、適宜確認等の作業が行える。また、基本的には曲を作る私が主軸となる場合が多いが、動画担当者とイラスト担当者で勝手に話を進めてくれたりするので、本業などで手が離せないときでも私抜きで企画がどんどん進んでいくのはとても良い。
複数人でのコラボでは、やはりある程度の連携が要となる。限られた納期までのスケジュールにて、ひとつの作品を作り上げるのは大変だが、ここ数回については効率よく作業が出来ていると自負している。そうやって作り上げた作品が以下の2曲だ。
詠み人要らず
ミラクルエース!
今回紹介したやり方以外でも、昔はスカイプで複数人の会議室を作って色々とやり取りを進めたりしたこともあったが、どうしてもログが流れがちで遡るのが大変だったので、しばらくはこのやり方で通そうと思う。当然より大規模なコラボになった場合はさらに効率的なやり方もあると思われるが、それはまた別の機会に別の大規模主催者がどこかの媒体で話してくれることだろう。
というわけで、先日新譜を出したばかりではあるが、オワタPはわりと活動的に新曲をコンスタントに出し続けているので、よかったら未視聴の動画があればこの機会にぜひ見て欲しい。今回はそれを以て宣伝とさせてもらおう。
今回は以上だが、次回はいよいよ2021年最後の記事となる。1年の総括もしたいところだが、読者のみなさんは既に年末年始の予定は固まっているだろうか。私生活も交えつつ、今年一年の締めくくりを行うので、どうぞお楽しみに。
それでは。
つづく
ガルナ(オワタP)

(C)ガルナ(オワタP)
1987年12月31日生まれ。東京都出身。山羊座のB型。
代表楽曲「トルコ行進曲 – オワタ\(^o^)/」「パラジクロロベンゼン」「リンちゃんなう!」など
Website:https://garunan.com
Twitter:@tomatowt