『食戟のソーマ』最終クールOP「ラストチャプター」の深い意味とは!?… nano.RIPE念願のOP曲作成の舞台裏

 

nano.RIPEのきみコです。

日刊ビビビにてコラムを書き始めて早1年。1周年を区切りに、このコラムは今回で最終回となります。1年間ご愛読いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

最終回の今回は、テレビアニメ第5期『食戟のソーマ 豪ノ皿』オープニング主題歌「ラストチャプター」について綴ってゆきたいと思います。

(C)ハイウェイスター

そう、オープニング主題歌です。
これまで3度エンディング主題歌を任せていただいた『食戟のソーマ』。その大切な大切な最終クールで、遂にオープニング主題歌を担当することになりました。

引き続きエンディング主題歌を歌えたらいいなーなんて思っていたら、「エンディングは別のアーティストに決まりました」と告げられ、「そんな… まさか…」とショックで気を失いかけたところ「nano.RIPEはオープニングです!!」と。

驚きました、本当に。

色々な作品の主題歌を歌ってきたぼくらですが、こんなこと今までなかった。ぼくらだけでなく、周りを見てもなかなかない例だと思います。

特に3度もエンディングを担当していると、視聴者の皆様には“エンディングのアーティスト”というイメージがついているはずだし、そのイメージを壊してまでオープニングへ、と思ってくださったスタッフさんにはどれだけ感謝しても足りないくらいです。

そんなわけで今までで一番のプレッシャーを感じながらも、それを大幅に上回るようにみなぎるやる気。

長きに渡って愛されてきた『食戟のソーマ』の最後を飾るのに相応しいオープニングを絶対に絶対に作ってやる、と気合十分で制作に取り掛かりました。

曲を作るのと同時進行で歌詞のイメージを膨らませておこう、と改めて原作を読み込むのですが、まず最初に浮かんだのはタイトル。「ラストチャプター」。

この言葉は『食戟のソーマ』がいよいよ最終クールという意味ももちろんありますが、実は2016年末にnano.RIPEのメンバーが脱退した際にあたしが言っていた言葉でもあったのです。

「nano.RIPE、最終章、始まります」と。

この言葉により「遂に解散か!?」など、応援してくれているみんなを不安にさせてしまったりもしたのですが… もちろんそんなつもりは少しもなく、むしろ、2人になってしまったけれど続けていく覚悟、そしてこれ以上のメンバーチェンジはもうしない、という気持ちを言葉にしたものでした。

『食戟のソーマ』との縁は本当に強く深いもので、これまでの「スノードロップ」「虚虚実実」「エンブレム」という3曲も、ソーマを通して自分たちのことを歌ったものでした。その姿勢はオープニングになっても変えるつもりはなく、それならばタイトルは「ラストチャプター」しかあり得ない、と思ったのです。

そうして書き始めた「ラストチャプター」。

ギターササキジュンの持ってきたメロディーは今までで一番ドラマチックで、オープニング主題歌としても申し分のないものでした。

作品によって引き出される言葉、メロディーによって引き出される言葉、ソーマから受け取って引用する言葉。

そして、ぼくらのソーマへの思い。

かつてないほどあたしの中から言葉が溢れてきて、歌詞はあっという間に書き上がりました。

完成した歌詞を読み返して思わず涙が溢れてしまったあの気持ちは今もあたしの中にあって、今でもライブで歌うたび泣いてしまいそうになるのです。

―――さよなら ひとりで歌うぼくよ 終わりへと向かおうか

たくさんの人の前で歌っていても、いつもどこか孤独だったあたしはもういない。

nano.RIPEの終わらない最終章はまだまだ続いてゆくのです。

 

きみコ

(C)ハイウェイスター

3月12日生まれ、千葉県出身。
ロックバンド nano.RIPEのVo.とGt.として
アニメ「花咲くいろは」「のんのんびより 」「食戟のソーマ」など数々の作品の主題歌やキャラクターイメージソングなどを手掛ける。
Twitter:@nanoripekimiko
instagram:@nano.ripe
バンドHP:http://nanoripe.com/

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