「TETSU」名義は大人の事情!? 織田哲郎さんの「装甲騎兵ボトムズ」主題歌裏話

■正体は有名シンガーソングライター!?

渋い歌声を持った謎のアーティスト

「装甲騎兵ボトムズ」の主題歌「炎のさだめ」を歌唱したアーティスト「TETSU」。未だに人気のアニソンですが、ほかに「TETSU」が歌っているのは同作のED「いつもあなたが」くらいしか見当たりません。

「装甲騎兵ボトムズ」の歌だけで消えてしまったのか…… と思いきや、じつは「TETSU」とは有名アーティストの別名義なのです。

「ボトムズWeb」より

「TETSU」の正体はシンガーソングライターや作曲家を務める織田哲郎さん。名前だけでピンとこない人もZARDの「負けないで」やWANDSの「世界が終わるまでは…」を作曲した人だと聞けば、偉大さがわかるのではないでしょうか?

じつは「装甲騎兵ボトムズ」の楽曲を依頼された時に織田さんはデビューが決まっており、違うレコード会社からのリリースはタブーでした。しかし“織田さんじゃないと駄目”“周りに言わなきゃばれない”という関係者の熱意に押され、別名義で歌うことを決意。

織田さんが“適当に外国人のようなアルファベット名をつけて”と言った結果、アーティスト「TETSU」が生まれたのです。ちなみに織田さん的に「TETSU」はバレバレの名前だと思ったものの、曲が発表されても問題になることはなかったそう。

YouTubeでも「炎のさだめ」を熱唱!

大人の事情から別名義で「装甲騎兵ボトムズ」の楽曲を歌った織田さん。今ではすっかり正体を暴露しており、以前開催の「Animelo Summer Live 2012 -INFINITY∞-」では生の「炎のさだめ」を披露して会場を一気に沸かせました。

さらに自身の公式YouTubeでも「炎のさだめ」の歌ってみた動画を公開。ファンから「TETSU 名義の曲を今でも大事に歌ってくれるのが嬉しい」「ご本人が歌う『炎のさだめ』が聞けるとか感動!」と興奮の声が相次いでいます。

長年愛されている「炎のさだめ」。例え名前が違っても、織田さんの歌声は多くの人を魅了するようです。

(文=ザ・山下グレート)