こんなはずじゃなかった!? 『魔神英雄伝ワタル』のOP曲「Step」には歌詞が2つ存在する!
■a・chi-a・chiの透き通る歌声が心地よいOP
プロローグ派? ドリームハンター派?
1980年代から1990年代にかけて人気を博した『魔神英雄伝ワタル』シリーズの最新作『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』が2020年4月より動画配信され、かつてのファンを賑わせたのは記憶に新しいはず。同作品1話から4話に使用されたOPが第1作目『魔神英雄伝ワタル』と同じa・chi-a・chiの「Step」というのも嬉しいサプライズでした。

アニメ「魔神英雄伝ワタル」公式サイトより
聞けば今でも子供だったあの頃が蘇る印象的なOP「Step」ですが、1988年当時のTV版とレコードで歌詞が異なるって知っていましたか? TV版では「こんなはずじゃなかったドリームハンター」と歌っていますが、レコードでは「こんなはずじゃなかったプロローグ」となっているのです。
じつはテレビ放送にあたって、映像スタッフから作品寄りの歌詞にしたいと希望があった同曲。しかし作詞を担当した立花瞳さんは歌詞を変えたくなかったそう。そのためTV版のみ「ドリームハンター」の歌詞が使われる形になりました。確かに「プロローグ」が「こんなはずじゃなかった」ら、これから冒険が始まるぞ! というワクワク感が薄れてしまうかも。「ワタル」の世界観には「ドリームハンター」の方がしっくりくる気がしますよね。
TV版は幻に…
ちなみにTV版の音源は希少なのか、『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』では「こんなはずじゃなかったプロローグ」と歌われているバージョンが使われています。当時の関係者も音源を持っていないとなると、「ドリームハンター」版は幻になってしまったのか…。
『魔神英雄伝ワタル 七魂の龍神丸』の特別編集版は2022年1月7日から映画館での上映が決定しており、まだまだワタルたちの冒険は終わりません。20年以上の時を超えてファンを楽しませてくれる『魔神英雄伝ワタル』。ハッキシ言って、おもしろカッコいいぜ!!
(文=ザ・山下グレート)