水樹奈々が歌う『魔法少女リリカルなのは』劇場版主題歌『PHANTOM MINDS』は初代OPと対になっている!?
■アニソン界の歌姫・水樹奈々の『PHANTOM MINDS』に込められたストーリー
『魔法少女リリカルなのは』劇場版主題歌と初代OPに共通するものとは?
水樹奈々の21枚目のシングルとして2010年1月にリリースされた『PHANTOM MINDS』。劇場版『魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 1st』の主題歌として書き下ろされたこの曲は、オリコンシングルチャートにおいて声優個人名義では史上初の週間1位を記録しました。

「水樹奈々」オフィシャルWEBサイトより
実は同楽曲は、アニメ『魔法少女リリカルなのは』のOP曲『innocent starter』を意識して作られた楽曲と言われています。
アニメ『魔法少女リリカルなのは』シリーズ第1作目と劇場版『魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 1st』は、主人公のなのはとフェイト・テスタロッサが敵対する内容。その後のシリーズを通して2人は大親友という関係になっていくのですが、そこに至るまでの2人が友情を育んでいくストーリーとなっています。
2曲の世界観を忠実に取り入れた歌詞に注目
『PHANTOM MINDS』と『innocent starter』の歌詞には、「始まり」や「言葉」「声・風(こえ)」「ずっと側(傍)にいるから」等の共通するキーワードが。またアニメや映画に出てくる「教えて」や「名前を呼んで」といったセリフが歌詞に含まれていることから、2曲とも2人の心情を歌っているということが分かります。
歌詞だけでなくMVも『innocent starter』では少女が登場しますが、『PHANTOM MINDS』には少年が登場するなどこの2曲が対になっていることが表れていますね。
『魔法少女リリカルなのは』の世界観を忠実に取り入れ、アニメ第1作目の初代OPと劇場版の主題歌がリンクするとはファンにはたまらない仕掛け。劇場版『魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 1st』と合わせて、『innocent starter』をもう一度聴きなおしてみるのはいかがでしょうか?
(文=ザ・山下グレート)