『食戟のソーマ 神ノ皿』のエンディングは“賭け”だった!? nano.RIPE・きみコが語る「エンブレム」制作秘話

 

nano.RIPEのきみコです。

今回は、テレビアニメ第4期『食戟のソーマ 神ノ皿』エンディング主題歌「エンブレム」について綴ってゆきたいと思います。

(C)ハイウェイスター

『食戟のソーマ 神ノ皿』は2019年10月より放送スタートし、ぼくらは引き続きエンディング主題歌を担当いたしました。

3度目の主題歌。回を重ねるごとに増してゆく喜びとプレッシャー。

作品に対する理解度はもうバッチリだという自負はありつつ、それでももっと深くへ切り込めないか、さらに寄り添える歌を作れないか、そんな気持ちで制作に取り掛かりました。

まず、「スノードロップ」「虚虚実実」というこれまでの2曲を改めて聴き直し、おなじ方向性でいくのか、あえて別の切り口を探すのか、というところからスタート。

そして、ぼくらの出した答えは後者でした。

これまでの2曲は『食戟のソーマ』という作品のいわゆるバトルシーン“食戟”のイメージをサウンドに落とし込む形で作られたものでした。

それがとても作品に合っていると思ったし、エンディングの画が付いたときのマッチ具合は毎回鳥肌が立つほど素晴らしいものでした。

ですが、テレビアニメも4期になりストーリーも進んでゆく中で、食戟シーンもさることながら、創真たち一人一人の成長と未来への希望がこれまで以上に心に残るようになり、どうしてもそっち側を描いてみたくなったのです。

引き続き主題歌を任せていただいている中でこうした選択をするのは、ある種、賭けだったようにも思います。

でも、そんなイメージのもと、ギターササキジュンが作ってきた曲が本当に素晴らしかったので、“これは今まで以上に食戟のソーマとnano.RIPEをしっかりと繋ぐ曲になる”と確信を持って歌詞を書き始めることができました。

今回、歌詞のテーマはあえて1人に絞らず、登場人物のだれと重ね合わせてもマッチする歌詞を目指しました。

一見難しいことのような、もしくは単に薄っぺらくなってしまいそうにも思えるこれが、食戟のソーマの世界では成立する気がしたのです。

挑戦と挫折を繰り返し、自分だけの武器を丁寧に磨きながら進んでゆく創真たち。

結果がすべての世界にいながらも、失敗を恐れず、経験を力に変える強さを持つ彼らは、あたしにとってヒーローのような存在でもありました。

第4期の創真たちは、誰1人としてこれまで歩んできた道のりを恥じることなく、挫折も失敗もひっくるめてエンブレムのように胸に掲げ「これが自分だ!」と言えるくらい強くなっていたのです。

――ぼくを今守ってるのは傷だらけでも確かに光り続ける証だ

あたしにも、あなたにも、きっとそんな自分だけのエンブレムがあるはず。

次回はいよいよ『食戟のソーマ』シリーズ最終章です。

 

きみコ

(C)ハイウェイスター

3月12日生まれ、千葉県出身。
ロックバンド nano.RIPEのVo.とGt.として
アニメ「花咲くいろは」「のんのんびより 」「食戟のソーマ」など数々の作品の主題歌やキャラクターイメージソングなどを手掛ける。
Twitter:@nanoripekimiko
instagram:@nano.ripe
バンドHP:http://nanoripe.com/

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