実はTVアニメバージョンとフルバージョンでは歌詞が違う!? 『鬼滅の刃』OP曲「紅蓮華」に込められたLiSAの想いとは…

■『鬼滅の刃』OP曲「紅蓮華」の秘密

アニメバージョンとフルバージョンでは歌詞が違っていた!?

人と鬼の切ない物語が多くの人の涙を誘い、今や社会現象ともなっている『鬼滅の刃』。鬼気迫る剣戟や、時折描かれるコミカルなシーンも人気です。

アニメ『鬼滅の刃』公式サイトより

劇場版『「鬼滅の刃」無限列車編』も異例の大ヒットを記録し、全世界で大きな話題に。2021年12月5日からアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』の放送が発表されるなど、さらに盛り上がりを見せています。

アニメ『鬼滅の刃』のOPに使われているのが、LiSAの「紅蓮華」。LiSAが自ら作詞した同曲は、アニメに負けず劣らずヒットを記録しました。実はこの楽曲、TVアニメバージョンとフルバージョンで少し歌詞が異なっていることを知っていますか? なぜ歌詞を変えることになったのか、LiSA自身が語っています。

本当の意味で悲しみに感謝できるようになったLiSA

本来シングルでは「ありがとう 悲しみよ」という詞の部分が、アニメOPでは「何度でも立ち上がれ」になっているそう。「ありがとう 悲しみよ」は、あくまでLiSAが原作を後半まで読んで出てきた歌詞。物語が始まってすぐ、家族を鬼に殺された炭治郎に「ありがとう 悲しみよ」という言葉はあまりにも残酷です。序盤の炭治郎にまだ言わせるべきではないと考えた結果、歌詞を変更することに。

物語が進むにつれて、その悲しみに感謝できるようになっていく炭治郎。LiSAはそんな彼に自分自身を重ね合わせていたようです。悲劇の中でも大切なものがある炭治郎と、歌手を続けてきたからこそ守りたいものがあるLiSA自身と。「紅蓮華」は当時歌手人生9年目に差し掛かり、さまざまな悲しみに感謝できるようになった彼女自身の歌なのかもしれませんね。

(文=ザ・山下グレート)