メンバーに人間はわずか1人! 変身後の姿も衝撃的な戦隊ヒーロー「ゼンカイジャー」
【一色萌のスーパー戦隊コラム】第12回「機界戦隊ゼンカイジャー」
XOXO EXTREME(キスアンドハグ エクストリーム)の一色萌(ひいろ・もえ)です。
早いものでこの連載も今回で最終回となりました。
月並みですが、あっという間だったなぁ、という感想を抱きつつ。
今回は最新シリーズ・『機界戦隊ゼンカイジャー』をご紹介します!

(C)Twelve-Notes
シリーズに革命を起こす、1人の“人間”ヒーロー+4人の“ロボ”ヒーロー!
『機界戦隊ゼンカイジャー』は2021年現在放送中の最新作であり、スーパー戦隊45周年記念作品です。歴代全部の戦隊を全力全開で勢いよくポップに網羅しながら、革新的な演出や要素を盛り込んだ新しいスーパー戦隊の形を毎週展開しています。
この連載でも『宇宙戦隊キュウレンジャー』や『快盗戦隊ルパンレンジャーvs警察戦隊パトレンジャー』をご紹介したように、近年のシリーズでは『秘密戦隊ゴレンジャー』から脈々と続いてきた“5色に色分けされた5人の戦士”というフォーマットを意図的に崩す動きが度々見られます。
『ゼンカイジャー』のチームを構成する5人の中で、人間なのはゼンカイザー・五色田介人ただひとり。残る4名は“機械生命体”であるキカイノイドで構成されています。
これまでにも宇宙人や獣人がヒーローに変身するシリーズはあったので、「人間が1人」であること自体はそこまで珍しいことではないのですが、注目すべきは変身後の姿です。
「5人揃ってゼンカイジャー!」とポーズを決める5人を見ると、白をベースに5色のラインが入ったデザインのゼンカイザーを中心に、歴代のスーパー戦隊に登場した巨大ロボをモチーフとした個性豊かなロボット4人が脇を固めています。
そう、ゼンカイジャーは揃いのスーツに変身しないのです。人数こそ5人ですが、色分けや造形の面ではかなり掟破りの構成と言えるでしょう。しかもキカイノイドの戦士たちは巨大ロボ戦でもそのまま大きくなって戦うことができるというのですから、さらに驚きです。

ゼンカイジュラガオーン&ゼンカイブルマジーン
35周年記念作品の『海賊戦隊ゴーカイジャー』が歴代の戦士にスポットライトを当てた作品であったのに対し、『ゼンカイジャー』は歴代の巨大ロボットにスポットを当てようとしていることがわかります。
敵側としての登場ではありましたが、第7話で十数体の歴代ロボがずらりと並んだ場面は圧巻でした。当時よりも格段に画質の向上した現在、かつて憧れていたロボットがより鮮明な姿でテレビの中に再登場するという展開は感動ものです。
まだまだ未登場のロボもたくさんあるので、今後もどんどん登場したらいいなぁと、楽しみにしています。

ギアトリンガーとセンタイギア
改めまして約一年間、この連載にお付き合いいただきありがとうございました。
全45作品のスーパー戦隊から12作を選んでご紹介するにあたって、どの作品にしようかと頭を抱えた時間は悩ましくも楽しいひとときでした。
この連載は私にとって、小さい頃から大好きなスーパー戦隊シリーズへの愛を再確認する、貴重な機会となりました。願わくば、お読みくださった皆様が新たな作品に出会う一助となれていたらいいなと思います。
それではまたどこかでお会いしましょう!

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一色萌(ひいろ もえ)
5月27日生まれ。東京都出身。双子座のA型。
プログレアイドルXOXO EXTREME(キスアンドハグ・エクストリーム)赤色担当。
MOGU2 NEWS 「キスエク・一色萌のアイドル、色々。」連載中
Twitter:@hiiro_moe
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