元々ボーイソプラノだった!? あの大ヒットアニメ主題歌「創聖のアクエリオン」はこうして生まれた

■大ヒットしたアニメ主題歌「創聖のアクエリオン」

実はボーイソプラノの予定だった!?

個性的な必殺技や数々の名言を残し、爆発的にヒットしたアニメ『創聖のアクエリオン』シリーズ。その抜群のストーリー性で人気を博し、誰もが知っている名作に。「一万年と二千年前から愛してる」という印象的な歌詞が耳に残る、あの名曲も生み出しました。

『アクエリオンEVOL』公式サイトより

AKINO from bless4が歌う主題歌「創聖のアクエリオン」は、当時CDセールス25万枚以上を売り上げた楽曲。音楽配信では300万ダウンロードを誇るなど、パンチラインのある歌詞とサウンドが話題になりました。実はこの名曲、元々AKINOではなく弟のAIKIが歌う予定だったそう。

名曲の生みの親が惚れ込んだAKINOの歌声

「創聖のアクエリオン」を制作した菅野よう子は、当時13歳だった弟・AIKIの素晴らしいボーイソプラノに感動。彼でアニメ音楽を作ってみたいと思っていた時、AIKIが声変わりをしてしまいます。

その為、急遽オーディションを開催。元々バックコーラスを依頼する予定だったbless4のメンバーにも来てもらい、同じように歌ってもらうことに。そこで出会ったのがAKINOの高い歌声でした。

AKINOを含むbless4メンバーの底知れぬ可能性と伸びしろのあるパフォーマンスに心を動かされた菅野は、AIKIの代わりとしてではなくAKINOでいきたいとオファー。こうして名曲「創聖のアクエリオン」が生まれたのです。

AKINOが歌う「創聖のアクエリオン」は、今や知らない人はいないほど大人気に。AIKIバージョンの「創聖のアクエリオン」も気になりますが、彼があの時声変わりをしたのはある意味運命だったのかもしれませんね。

(文=ザ・山下グレート)