彼しか浮かばないけど…… よく「おそ松さん」で流れるあのBGMは本来カラ松の曲ではない!?

■カラ松らしさが詰まった曲と思いきや……

ずっと使い続けた結果!?

魅力的なアニソンはたくさんありますが、アニメ本編を彩るBGMで印象に残る曲もありますよね。アニメ「おそ松さん」でよく流れる「カラ松のテーマ」も、耳に残るBGMの1つ。私も「テーレッ、レレレー」とマカロニウェスタン調の口笛が聞こえると、カラ松の幻影が見えてきます。

「TVアニメ『おそ松さん』オリジナル・サウンドトラック」特設サイトより

同曲はタイトル通り主にカラ松が登場する際にかかるBGMですが、じつはカラ松のために作られた曲ではありません。(シェ、シェーッ!)

ただカラ松に使ったら妙にハマり、音響監督の菊田浩巳さんがカラ松のシーンに使い続けたそう。結果として視聴者にもカラ松のイメージ曲として広まり、サウンドトラックが出る際には「カラ松のテーマ」という名前で収録されました。

専用BGMを貰っていたハタ坊

本来6つ子それぞれの専用BGMが作られていなかった一方、自らの曲をもらっていたキャラクターがいます。誰だと思いますか?

…… 正解はハタ坊です!

ハタ坊のテーマとして作られた「ハタ坊ダジョー」は、優雅なワルツから始まるメルヘンチックなBGM。まるで舞踏会で流れていそうなメロディーは、ちっちゃくてかわいいハタ坊にぴったりです。

しかし途中から曲の様子が怪しく変化。あえてテンポと関係ない演奏をするトイピアノが流れたり、意味のわからないシンセのフレーズが入ってきます。かわいさの中にカオスな面も感じられて、1曲でハタ坊の複雑なキャラクター性を表現しているのはお見事ですね。

キャラクターらしさ全開の曲が多い「おそ松さん」のBGM。来年から公開予定の新作アニメでは、キャラたちの掛け合いだけでなくBGMにも注目してみてはいかがでしょう。

(文=ザ・山下グレート)