「君=ユイ」の可能性? エヴァンゲリオン主題歌「Beautiful World」はゲンドウ目線説
■「君」が指すのはユイ?
一見ゲンドウっぽくないけど…
「エヴァンゲリオン」シリーズの歌と言われると、真っ先に「残酷な天使のテーゼ」を思い浮かべる人が多いですよね。ですが新劇場版「エヴァ」を彩ってきた宇多田ヒカルさんの楽曲も名曲揃い。しかもアニソンらしからぬオシャレな曲調ながら、中身はしっかり作品を意識しているよう。歌詞がキャラクターと重なる部分も多く、「シンジやカヲル目線っぽい」などと様々な考察が飛び交っていました。

「エヴァンゲリオン」公式サイトより
そんな中、ゲンドウ視点で曲が書かれていると考える人も。例えば『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』の主題歌、「Beautiful World」には「もしも願い一つだけ叶うなら 君の側で眠らせて」というフレーズが出てきます。恋愛ソングのようなピュアな歌詞にも見えますが、果たして冷酷なイメージのゲンドウにマッチするのでしょうか…?
人類補完計画を遂行し、時に非情な行動をとってきたゲンドウ。しかし全ては、かつて初号機に取り込まれた妻のユイと再会するためでした。「君=ユイ」と考えると、確かにゲンドウソングという視点もアリですね。
「シン・エヴァ」の主題歌もゲンドウ目線?
さらに「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の主題歌「One Last Kiss」も、ゲンドウ目線ではないかという考察があります。
実際に曲を聞いてみると“忘れたくないこと”“忘れられない人”などのワードが盛り込まれており、昔を懐かしんでいる印象。ユイとの記憶を思い出しているゲンドウと言われても納得の歌詞です。今回の劇場版自体がゲンドウの物語だったという声も多く、最終章を飾る曲としてゲンドウにフィーチャーした可能性は高いかもしれません。
ついに完結した「エヴァ」ですが、楽曲も含めてまだまだ考察しがいがありそうです。
(文=ザ・山下グレート)