読者限定通販セットアリ! ボカロPが語る同人イベントの実録“NG差し入れ”エピソード

 

第14回「同人イベントよもやま話②」

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「はい、みなさまどうもこんにちは。オワタPこと”ガルナ”です」

前回は同人イベントにおける差し入れ文化について語ったが、14回目となる今回も、引き続き差し入れ文化にまつわる話をしようと思う。そういえば、本エッセイを執筆中の今も、引き続き私の住まいは緊急事態宣言の最中だが、現在、感染症対策を講じた上でのイベントが少しずつではあるが再開されている。我々クリエイターにとって、発表の機会はとても重要だ。同人界隈では即売会での売上が生活に直結している人も少なくない。みんなでルールを守ったうえで、決められた範囲で楽しめていけることを願うばかりである。

なお、今回の記事の最後には「日刊ビビビ」読者限定の特別な通販セットを用意しているので、興味がある方は最後まで見て欲しい。

突然だが、私は「きのこの山」が好きだ。よくインターネット界隈では触れてはいけないタブーのひとつとして「きのこたけのこ戦争」と呼ばれるものがある。某メーカーの同名のお菓子「きのこの山」「たけのこの里」どちらが好きかというものだ。世間一般的には「たけのこの里」の方が人気は高いと言われているようだが、私は「きのこの山」が好きだ。実は自身の作った楽曲でも「きのこたけのこ戦争」に触れている歌詞がある。そこでも「きのこの山」が好きであることは公言している。

このことと差し入れ文化がどう関係あるのか、ピンときた方は素晴らしい。ここから先はすべてコロナ禍より前の同人イベントの話ではあるが、我がサークルではファンの方の差し入れで「きのこの山」が圧倒的である。なお、敵対勢力である「たけのこの里」については、私の嫁が里の者であるため、嫁にすべて献上している。食材ロスは発生していないので安心して欲しい。中には「きのこの山がコンビニになかったので、たけのこの里を持ってきました」という猛者もいるが、なるほど「きのこの山」はそのコンビニでは人気が高すぎて完売していたのだな、とポジティブに考えることにする。私のファンに里の刺客がいると考えるのは野暮よ。

とまぁ差し入れひとつとっても、このようにネタにできることはたくさんある。私はよく、差し入れで手紙が嬉しいと公言しているし、その理由については前回のエッセイを参考にしてくれれば良い。だが、やはりどうしても手紙以外の品物を、というファンの方もいるので、そういう場合は、地方から出てきてくださる方へは「地方の銘菓・地酒」をお願いしている。

食べた事の無いお菓子や、初めて知る銘柄の酒は、ツイッターなどでも写真付きで感想を言いやすいし、ネタにもしやすい。あと、大抵の場合はとても美味しい。家族全員で楽しめるため、今後また、差し入れOKの同人イベントが再開されたら、ぜひとも地方のみなさま方にはお願いしたいところである。きっと、喜ばれる。ただし、酒については間違っても一升瓶(1,800ml)などを持ってきてはいけない。小ぶりの300mlのボトルが安定、味に自信があるとしても四合瓶(720ml)が限界だろう。その程度であれば、なんとか自宅返送用の段ボールにも良い感じで収まる。ちなみに、筆者は現在新型コロナウイルスのワクチン接種を控えている期間のため、禁酒中である。今からお酒の解禁が楽しみだ。

また、いわゆる都心出身の方で、特に地酒などがないという方に対しては、とりあえず高級メーカーを希望している。メーカー名を出してしまえば「GODIVA」「千疋屋」など、まぁだいたい立派な贈答品として聞いたことがあるであろう一流メーカーだ。ちょっと敷居が高いと思った人向けには「ブラックサンダー」を提唱している。昼食などを気軽に買いに行けないイベント中の補食には最適だ。夏場であれば、スポーツドリンクなどの水分を差し入れしてくれる方もありがたい。とまぁ、いわゆるお土産でなくとも、実用品であれば基本的にはなんでもありがたいのが本音である。

ただし、ここから先は重要な話だが、避けた方がいい差し入れもある。受け取りを拒否されることもあるので、そのあたりは差し入れをしようと思っているサークル主の出す注意書きについて、しっかりと事前に調べておく必要がある。

まずは、私も受け取りを拒否しているもののひとつに、手作り菓子がある。個包装の既製品を可愛らしいビニール袋などに詰め直す程度なら構わないが、手作りクッキーや手作りチョコなどは完全にNGとしている。理由としては、衛生面の問題があげられる。特に夏の暑い時期のイベントでは、道中、それから帰宅後までに傷んでいることが多い。また、初対面の人に渡される手作り品を疑うわけではないが、変なものを入れられている可能性もゼロではない。このご時世、申し訳ないがご理解頂きたい。まぁ、当然と言えば当然である。もちろん、仲の良い知り合いの作ったクッキーとかなら、美味しく頂くこともある。

また、既製品であっても、過去の経験上かなり困った差し入れのひとつに「シュークリーム(4個入り)」があった。夏のイベントで、その辺で買ってきたらしい。イベント終了時には間違いなく傷んでいるため、その場で売り子も含めて全員で協力して食べる他なかったが、当然ながら手掴みで食べなければならない。しかも生クリームで手がベタベタになってしまったので、可能であればこういった食べ物は避けてもらいたい。

ちなみに、ぶっちぎりで困った差し入れは「絹豆腐(一丁)」であった。差し入れを行った張本人は、ご丁寧に割り箸まで差し入れしてくれたが、冷静に考えて欲しい。醤油がない。いや、それ以外にも色々とツッコミどころはあるのだが。私の好物が豆腐なので、もしかすると気を利かせてくれたのかもしれない。まぁ嫌がらせだろう。

なお、上記2件については、どちらも差し入れをしてくれたのは知り合いだったので、文句を言いながらもちゃんと受け取った。しかし、初対面の方なら間違いなく受け取りを拒否していたであろう差し入れなのは間違いない。

差し入れ文化について、前回だけでは書き足りないからと今回も書いたが、なんとこの話だけで2,000文字も書いてしまったらしい。やはり同人イベント関係の話は執筆していてとても楽しい。10月には大阪で初音ミク関係の大型イベント『マジカルミライ2021 in OSAKA』が開催される予定だし、次回は同人イベントにサークル参加するにあたっての準備にまつわる話でもしようと思う。クリエイター仲間ならあるある話、ファンのみなさまにとってはへぇと思うようなことなので、ぜひ楽しみにして欲しい。

さて、今回の宣伝だが、前回紹介した同人CD『Sound of Diplomacy』を、特別価格で希望者へプレゼントしようと思う。通販サイト「BOOTH」の限定コンテンツとして、オワタPのグッズ『おわたんスマホリング(\1,500)』を以下のリンクから購入頂ければ、なんと『Sound of Diplomacy』もタダでセットで送らせて頂く(別途送料あり)。私としては在庫が減るし、みなさんにとっては2,000円相当の品物を25% OFFで購入できるチャンスとなる。数量限定ではあるが、期間はしばらくの間は残すと思うので、ぜひこの機会に購入して欲しい。

Sound of Diplomacy(がるなん.com)

通販サイト(BOOTH/日刊ビビビ読者限定特別セット[おわたんスマホリング+Sound of Diplomacy])

※なお、BOOTHのページには簡単な質問が設定されているが、答えについてはこの記事をしっかり読んだ方なら簡単にわかるので、安心して欲しい。

クロスフェード動画(YouTube)
それでは。

つづく

 

ガルナ(オワタP)

(C)ガルナ(オワタP)

1987年12月31日生まれ。東京都出身。山羊座のB型。
代表楽曲「トルコ行進曲 – オワタ\(^o^)/」「パラジクロロベンゼン」「リンちゃんなう!」など
Website:https://garunan.com
Twitter:@tomatowt