二月の勝者 117話 ネタバレ「十二月の悔恨」次第に近づく1月の前受け受験! 熾烈と呼ばれるΩクラスの試験の実態と、受験を左右する大晦日の過ごし方は?

■一瞬の気の緩みから来る後悔!

Ωクラスの1月受験の意義とは?

2021年8月30日発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』39号に掲載された『二月の勝者-絶対合格の教室-』117話「十二月の悔恨」。12月の冬期講習も終盤に近づく中、2月の本番前に受ける1月の前受け受験が迫って来る。そこで、Ωクラスにおける過酷な受験状況が黒木より語られ始めるのだが…。

「ビッグコミックBROS.NET」公式サイトより

黒木は、Ωクラスにおける1月の受験を「熾烈なデスロードです…!!」と呼んだ。トップレベルの生徒たちは、他のクラスの生徒たちとは違い、タイトルホルダーになるために県外のトップ校を受験するというのだ。佐倉は本命でないはずの受験に、そこまで本気に取り組む実態に浮かない顔をする。すると黒木は、「いいかげんわかりましょうよ、佐倉先生」と注意して、タイトルを狙うことで成績を上げる生徒がいる事実を分からせようとしていた。

予想もしない年末の落とし穴!

その後、黒木は浮かれた年末の雰囲気に生徒たちが流されていないか注意していた。しかし生徒たちが、大晦日のテレビ番組の話題で盛り上がっているのを知り、「はいアウトー!!」と告げる。そしてすぐに、全クラスの生徒たちを集めて年末年始の過ごし方を話し始めた。

黒木は、年末年始に夜更かしをさせずにテレビ視聴も禁止する。さらに木村先生へ替わり、大晦日に2時間だけテレビを見たために、緊張の糸が切れてしまった生徒がいたことを説明。そのまま緊張感が戻らなかった経験を「今でもずっと、後悔してる」と話して、生徒たちは言葉を失った。

この話は、佐倉にも衝撃を与えた。塾からの帰り道、改めて母親にお正月に実家に帰らないことを伝える。そして「教え子が全員合格するまでお預けなの」と告げて、生徒たちと共に頑張ることを決意したのだった。

ついに前受け受験も間近となる大晦日になった。大晦日にすらテレビを見てはいけないとのレクチャーに、読者からも「怖い」「なるほど」など衝撃を受けながらも、内容のリアルさに感嘆した声が上がっていた。12月も終わりいよいよ始まる受験本番の年。はたしてどのような事態が繰り広げられるのか楽しみである。

(文=ももヤシ健)