ゴールデンカムイ 288話 ネタバレ「爽やかな男」全てはつながっていた…! 土方とアイヌの関係が明らかに!

■キムシプは土方の恩人だった!? アイヌとの複雑な縁

爽やかニシパ・土方

2021年8月26日発売の『週刊ヤングジャンプ』39特大号に掲載された『ゴールデンカムイ』。第288話「爽やかな男」では、土方が唯一馬の井戸の存在を知っていた理由が判明する!

漫画『ゴールデンカムイ』公式サイトより

1902年、ロシア領事館で金塊と土地の権利書を発見したアイヌ達。簡単に政府が土地を引き渡すとは思えないという仲間の言葉に、「榎本武揚に頼めばいい」とウイルクは言い、キムシプは政府の要人・榎本につながるあるツテを思い出していた…。そして時は遡り、1869年。榎本との土地購入交渉で五稜郭に出入りしていたキムシプが、馬に飲ませる水を井戸で汲んでいると、見知らぬ男に話しかけられる。その爽やかな男こそ、蝦夷共和国の幹部・土方だった!

極秘で土地契約を進めている間にも、始まる政府の総攻撃。そんな中キムシプは、要塞へ救援に行く途中撃たれた土方に再会する。キムシプの手当で多少回復したものの、寝ている間に最後の砦だった弁天台場が降伏したと聞いた土方は、函館山へ連れて行ってほしいとキムシプに頼み込む。しかし、アイヌ達と函館山にたどり着いた瞬間、鳴り響く五稜郭への艦砲射撃! そして土方は兵に見つかってしまう。蝦夷共和国がなくなったら土地もなくなると、キムシプは思わず兵に飛びかかるが、逸れた弾が仲間の頭に直撃。それを見た土方は「助けてもらったご恩は忘れません」と自ら降伏するのだった。

途切れなかった縁

時は再び1902年へ。政府軍に引き渡した負い目から榎本には土方の事を話せなかったと言うキムシプだが、土方は監獄でまだ生きていると仲間に話す。榎本に話を通してくれそうな存在に、「脱獄させるか?」と言う仲間達。「恩を忘れていなければ未来のアイヌに報いてくれるだろう」と土方に期待し、ひとまず砂金を馬用の井戸に隠したウイルクは「… アシリパ」と穴の中に向かってつぶやく。そして現在。ウイルクが立っていた同じ場所から、アシリパを優しく見守るのは土方なのだった…。

読者からは、「数年後同じ場所にアシリパさんがいるの、本当に彼の計画通りに進んだんだなと驚き」「土方さんがリパさんに好意的な理由が不思議だったけど、恩があったのね…」と、新たに判明したアイヌと土方との関係に納得する声が。また、SNSでは「爽やかニシパ」というワードが飛び交った。徐々に明らかになっていく金塊にまつわる人間模様…。次回、この戦いはどう動くのか?

(文=マルデガワ咲)