キングダム 689話 ネタバレ「最大の娯楽」岳白公との一騎打ちで追い込まれる信! 尾平が王騎将軍の矛を投げた理由とは!?
■人間にとっての戦争とは?
最上の快楽
2021年8月19日に発売された『週刊ヤングジャンプ』38特大号『キングダム』689話「最大の娯楽」。難攻不落の影丘を抜くため、信は趙軍右翼の将・岳白公と一騎打ちをしていたが…。

週刊ヤングジャンプ『キングダム』特設サイトより
矛から剣へと持ち替え戦う信だったが、体術に勝る岳白に劣勢を強いられていた。「岳白の戦い方がまた変わった」。岳白の近衛兵団も信を攻撃するが、飛信隊の騎兵は敵の攻撃で近づくことさえできない。業を煮やした歩兵が信を守るため敵に挑むも次々に倒されてしまう。「止めろ崇原」。制止する信に崇原も、お前が死ねば飛信隊はここで終わると返した。
そのやり取りを見ていた岳白は、「戦場での“結束”“友情”」「そういう“快楽”があるからこそ隊は成長する」。人間にとって、戦争こそが最大の娯楽・“快楽”と語る。岳白の持論に信は、自分たちが侵略者であることを否定しないまでも「だがお前みたいに能天気には戦ってねェよ」と反論するのだった。
捨て身の信が呼んだのは?
さらに「人の世はただ」「あるがままに」と言い切る岳白。「それじゃ何も変わらねェだろ」、否定するよう剣を振り下ろす信だったが、背後から騎馬の攻撃も受け追い込まれていく。圧倒的な攻撃に晒され続けながらも、岳白の考えを認めない信。どちらが正しいかを決めるのは「勝った方に決まってる」と互いに結論付けるのだった。
だが、月刀で防御をしながら拳闘術を繰り出す岳白に対し、信の剣は届かないまま。肉弾戦では勝てず、月刀の守りをどうやって抜くかと考える。ふと、何かに気づくと尾平を見た。そして信は、自分の右腕を犠牲にしてまで岳白の動きを止め「尾平」と叫ぶ。すると、その合図を受けた尾平たちが、王騎将軍の矛を再び信の元へと投げるのだった。
今週号を読んだファンからは「戦争の善悪はわからないが、信の考え方の方が人間らしいかな」「扈輒将軍や岳白が今に至るまでの痛みが知りたい」など、戦う者の思想や生き方についての声が聞かれた。
岳白の月刀の防御を抜くため、捨て身の戦い方をする信。尾平が投げた王騎将軍の矛を信はどのように使うのか? 次号も見逃せない!
(文=松本メリコーン)