『人類は衰退しました』主題歌は“正常な脳では決して浮かばなかった”!? OP「リアルワールド」作成秘話

 

日刊ビビビをご覧の皆様、こんにちは。
nano.RIPEのきみコです。

『のんのんびより』シリーズよりスタートしたこのコラム、あっという間に『花咲くいろは』シリーズも完結し、次はどの作品にしようかなーと思っていた矢先、Netflixであたしの大好きな『人類は衰退しました』の配信がスタートしました。

可愛くって、シュールで、個性的で、他に類を見ないぶっ飛んだ世界観。ちょっと観ようと思ったのに思わず一気見してしまう中毒性。ああ、やっぱりとても好き。

ということで、今月は、テレビアニメ『人類は衰退しました』オープニング主題歌「リアルワールド」について綴ってゆきたいと思います。

(C)ハイウェイスター

『人類は衰退しました』は、2012年7月よりテレビアニメ放送スタート。その名の通り、人類が衰退した地球で人間は旧人類となり、現人類は人間よりも遥かに高度な文明を持つ「妖精さん」。

お菓子が大好きな妖精さんたちの言動はとても可愛らしく、見ているだけで癒されるかと思いきや、時折とんでもない角度からブラックジョークを放り込んできたりもするので気が抜けないのがこの作品の魅力。

原作はライトノベル。
なので、主題歌のお話をいただいて原作を読みつつイメージを膨らませ……ようとしたのですが、あたしの想像力が足りないのか、初めて出会う世界に脳は戸惑うばかり。なかなかイメージが湧かなかった珍しいパターンでした。

ですが、今思えばこの時からすでにこの作品の不思議な魔力に魅せられていた気がします。

(C)ハイウェイスター

主題歌「リアルワールド」の作曲はギターのササキジュン。
この時ジュンがどんな気持ちで曲を書いたのか今のあたしには知る由もありませんが、デモを初めて聴いた時の衝撃は今でもハッキリと覚えています。

「パッパッパラ…? え…? これ、nano.RIPEの曲で合ってる…?」

底抜けに明るいメロディに加え、冒頭の「パッパッパラ」。この時のあたしには逆立ちしても出てこないような曲に、またしても脳内は混乱。だけど、良い曲。キャッチーで、可愛くて、一度聴いたら忘れない。それだけは脳も理解している。

えーい! 思い切って書き始めてしまえ! と半ばヤケクソに作詞をスタートしたのです。

しかし、その混乱がとても良い方向に転びました。
サビの「ご褒美にはチョコレート」という魔法の言葉も、そこから始まったデリケート、ストレート、バリケードという言葉遊びも、普段の正常な脳では決して浮かばなかったアイデアでした。そして、一見ポップなように見せかけてよくよく読んでみるとちょっと怖い。原作のそんな世界観を歌詞全体でも表現しました。

「知れば知るほどわからなくもなるくらい不思議な世界」

歌詞のこの最後の一文は、あたしが『人類は衰退しました』に持ったイメージそのままなのです。

次回は、まさにそんな『混沌』を表現した「リアルワールド」MVについてお話ししたいと思います。

 

きみコ

(C)ハイウェイスター

3月12日生まれ、千葉県出身。
ロックバンド nano.RIPEのVo.とGt.として
アニメ「花咲くいろは」「のんのんびより 」「食戟のソーマ」など数々の作品の主題歌やキャラクターイメージソングなどを手掛ける。
Twitter:@nanoripekimiko
instagram:@nano.ripe
バンドHP:http://nanoripe.com/

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