二月の勝者 115話 ネタバレ「十二月の宣誓」名門中学受験塾『フェニックス』でも冬期講習がスタート!

■冬期講習で生徒たちの成長を感じる

本当の、本物の「受験」

2021年8月2日発行の『週刊ビッグコミックスピリッツ』35号に掲載の『二月の勝者―絶対合格の教室―』115話「十二月の宣誓」。2月の入試に向け、桜花ゼミナールでは冬期講習の真っ最中である。

「ビッグコミックBROS.NET」公式サイトより

12月26日。佐倉は雪が降る中、これから年末年始を迎える世間と受験が迫っている生徒・講師では世の中の流れが違うことをしみじみと感じていた。桜花ゼミナールに早めに到着し1番乗りだと喜んだのもつかぬ間、椅子を並べて寝袋にくるまって寝ている黒木を見つける。桜花ゼミナールに寝泊まりしているようだ。

冬期講習は3日目を迎え、答案を埋めるのが早くなったり、時間配分に慣れてきたりと、どの生徒も確実に成長していることに佐倉は手ごたえを感じる。生徒たちから受験に対しての恐怖感や緊張感が伝わる中、今生徒たちには何が必要なのか、佐倉は頭を澄まして考える。「やってよかった」と思える受験にしてあげられるように。

2月1日の中学入試までは残り37日だが、その前に前受け受験がある。桜花ゼミナールの生徒の中で一番早い入試は、1月6日。本当の、本物の「受験」まで、わずか11日。

フェニックスの灰谷は黒木に対抗心を燃やす!

同日の12月26日、黒木が過去に講師を務めていた中学受験塾『フェニックス』でも冬期講習がおこなわれていた。講師の灰谷純は生徒たちの顔つきを見て受験の調子を見る。調子が良さそうな顔がそろっているが、中には睡眠不足や緊張感がない生徒たちも。

開成中学校という進学校を目指すクラスに入った生徒たちは、何年も前から受験のために準備を重ねている。こんな土壇場にきて、まるで思いつきのように「開成」を目指すという黒木に苛立ちを覚える灰谷。黒木に対してライバル心を燃やす灰谷は生徒たちに「死に物狂いでついてこいよ!!」と活を入れた。

同話を読んだ読者からは、「ずっと見てきた生徒たちの成長が嬉しい!」「受験前の緊張感が伝わってくる…」といった声が上がっている。入試が迫る中、桜花ゼミナールとフェニックスの生徒たちは受験の準備を整えることが出来るのだろうか。

(文=ももヤシ健)