お嬢と番犬くん 28.5話 ネタバレ「うっとりと蜜月」ガタイの良い男の口から翠の過去が語られる!

■見知らぬ居候の存在に緊張する一咲

猫の「虎」がきっかけで一気に距離が縮まった

2021年7月13日発売の『別冊フレンド』8月号に掲載の『お嬢と番犬くん』28.5話。関西から舞い戻った男が体も心も大きな存在感を示すことに。

「講談社コミックプラス」公式サイトより

一咲と啓弥が帰宅すると大柄な男がいた。男は一咲に向き直ると突然、「僕は 四道國孝(しどう くにたか)ていいます よろしく」と自己紹介。そこに一咲の祖父である瀬名垣組長が登場し、四道がしばらく居候すると告げる。見知らぬ人間の同居に一咲はちょっと緊張気味。一方の啓弥は少し面識があるとのこと。なんでも啓弥が瀬名垣組に来たころに四道は関西の羆組(ひぐまぐみ)に分家をしたのだとか。

その晩、ある部屋に入っていく飼い猫の虎を見かけた一咲。「お?」と思ったところに、「なんやオマエ」と四道の声が聞こえてくる。そっと覗くと、「お名前なんていうんでちゅかァ」とあやす四道を発見。思わず「『虎』です」と声をかけた一咲に、四道はビクッと固まってしまう。恥ずかしさを見せつつ「なんで虎やねん」とツッコム四道。その後、早々に立ち去ろうとした一咲を四道は「ちょォ 待てや」と呼び止める。「もうちょっとココにおれ」とも。

翠と四道との関係は?

一咲を横に座らせて昔のアルバムを眺める四道。彼の口から一咲の母である翠の世話係をしていたことが明かされる。四道が15歳、翠が10歳の時から12年間一緒に暮らしたこと、そして翠が亡くなってから距離をおいていたこと。今回の居候は瀬名垣組長が気を利かせたようで、一咲と話をしてみたかったと話す四道。

「キミは翠さんによう似てる」

そう言われた一咲は、四道に翠のことを好きだったのではと尋ねる。四道は即座に否定するものの、謝罪する一咲に「ちゃうコトもないんやケども…」と否定しきれない様子。「素直じゃない人 なのかな…?」と一咲は想像。さらに赤ちゃんの頃の一咲をおっかなびっくり抱っこしたこともあったと聞かされて笑顔を見せる。そんな一咲を見た四道の顔もほころんでいた。

啓弥が帰宅し、「また母の話… 聞かせてください」と告げる一咲を四道は冷静な目で見送る。迎えに出た一咲にお土産のシュークリームを渡しつつ、何度もキスをする啓弥。そんな2人を、四道は障子の隙間から複雑な面持ちで見つめていた。

ゴッツイ新キャラクター四道の登場で今後の展開はどうなるのか。ネット上には「啓弥を嫌っているのでは」との声や、「一咲のお父さん目線」なんて見方も。いずれにしても2人の恋の行方に影響が出ないと良いのだが…。

(文=ターバン美津子)