二月の勝者 112話 ネタバレ「十二月の白日」クリスマスパーティー開催! 黒木の二つの顔が明らかに?
■黒木の二つの顔がついにつながる
無料教室“スターフィッシュ”とは
2021年7月5日に発売された『週刊ビッグコミックスピリッツ』2021年31号の『二月の勝者-絶対合格の教室-』。第112講「十二月の白日」では、今まで桜花ゼミナールの講師の顔とは別の顔を持っていた黒木の二つの顔がつながる。

「ビッグコミックBROS.NET」公式サイトより
前話では、塾に行けない子供たちの間で口コミで広まった無料教室“スターフィッシュ”の謎が明らかとなった。
ショーマは、無料教室のことを経済的に苦しい家庭や一人親家庭のために、無料で子供に学習支援を行っている「塾」と定義。『食うに困る』ほどではないけど、周りと比較して同じレベルの『相対的貧困』の家庭で育った子ども達がこの“スターフィッシュ”の生徒達だ。
メイク用品は百均ショップで買えることや服装もフリマサイト等で安価で購入できるため、「子どもの貧困」が見えづらいともショーマは語る。
ショーマは、フェニックスで黒木先生に教わった元・中学受験生。佐倉は、今まで黒木とショーマに接点が見えなかったが、やっと二つの世界が繋がった。
“スターフィッシュ”の講師は黒木の元・教え子だけというわけではなく、やる気さえあれば経歴にかかわらず受け入れるという方針。そんな話をしている中、クリスマスケーキを持って黒木が入ってくる。
佐倉の存在に気づいて驚く黒木だが、ティアラから黒木の許可は取れていると聞かされていたため佐倉とショーマも同様に驚く。ティアラのメッセージを確認したところ、「桜」の絵文字から“スターフィッシュ”の体験に来た女の子の「ハナちゃん」と「さくら(佐倉)ちゃん」のことを勘違いしていたのだ。
無料教室の存在が佐倉にバレてしまったことは諦めた黒木だが、今日の無料教室での行動について見て見ぬ振りをしてほしいと言う。
二つの顔の意味
クリスマスパーティーの話に移り、参加人数に対してケーキが足りるかを黒木は確認する。佐倉は、寄付されたデザートの中に「桜花ゼミナール橘さま」というメモを見つけて驚く。黒木は目をそらして気づかないフリをする。どうやら橘は事情を知っていたようだ。
そんな中、いよいよクリスマスパーティーが開催される。ピザや鳥の丸焼きを食べて、盛り上がる生徒達。桜花ゼミナールの顔とは違う柔らかな黒木の雰囲気に少し驚く佐倉だった。
パーティーがクイズ大会に入ったところで、黒木は“「本職」は桜花ゼミナールの講師であり、今の時期が正念場である”と佐倉に伝えて帰ってしまう。
佐倉はショーマに「桜花ゼミナール」と「無料教室」での顔が違う理由を、「思い入れが違うのかな」と言う。それに対して「そんなふうに思われたくないから隠してきたんじゃないっすか?」と返すショーマ。「どちらの子どもに対しても、思いは一緒のはずです」と佐倉に言うのだった。
黒木の桜花ゼミナール講師とは別の顔が明らかになったことで、物語はどう展開していくのか? 次号の展開に期待したい。
(文=ももヤシ健)