終末のワルキューレ 48話 ネタバレ「幸福」不幸が消えて戦意消失? 釈迦と素手で語り合った零福が気づいたのは!?

■釈迦の愛が零福を救済する!

零福の思春期

2021年6月25日に発売された『月刊コミックゼノン』8月号の『終末のワルキューレ』第48話「幸福」では、零福の神器・斧爻(ふこう)が“不幸(ちから)”を失ってしまう。

アニメ『終末のワルキューレ』公式サイトより

零福の感情に合わせるよう、その形状を凶悪なものへと変える斧爻。釈迦の六道棍も対応するよう変化し、互いに真正面の打ち合いを続けていた。とは言え、戦況は“未来視”を持つ釈迦がわずかに上回り、卑怯者と叫ぶ零福は深手を負ってしまう。

「頼むから…」「この世から…」「消えてくれ」。零福の“不幸”に呼応する斧爻は斧爻嵐陣となり、釈迦へと全方向から無数の刃が降り注いだ。ところが「オレがぜんぶ」「受け止めてやる」と語る釈迦は、観客席に逸れた零福の攻撃さえ弾き飛ばしてしまう。こうした釈迦の姿は人間だけではなく、敵である神々でさえ魅了するのだった。

たかが人間に憧れた神さま

「なんで…」「みんなボクを見てくれないんだよ!?」。自身の怒りを釈迦へとぶつける零福。一方の釈迦は、零福に自分自身を愛すること、さらに自分は零福がけっこう好きであると伝える。次の瞬間、零福は自分が釈迦のようになりたく、皆に愛されたかったのだと気づく。すると零福の“不幸”が消えてしまい、それにより斧爻の力の元を失ってしまう。

武器である斧爻を失った零福に「いい顔してるよ」と告げた釈迦は、続きをやろうと素手で戦うよう即す。互いに殴り合う最中で零福は、誰よりも自分を分かってくれる釈迦と殴り合うこの瞬間こそが最高に「幸せだ」と感じてしまう。人と神という衣を脱ぎ捨てた語り合いで、零福は初めて救済されるのだった。

ネット上では「やっぱ釈迦ってファンキーでかっこいい!」「さすがはお釈迦さま、器がデカイ」と釈迦に魅了される声や、「憎む相手が一番の理解者ってかなり真理」など2人の関係性にコメントが寄せられている。

釈迦の渾身の右ストレートが決まり完全にノックアウトされた零福は立ち上がれるのか? 今月号は2本立て掲載のため、気になる続きがすぐに読める!

(文=マルデガワ咲)