ゴールデンカムイ 284話 ネタバレ「私たちのカムイ」金塊の行方にガッカリし過ぎて腰が抜ける一同… そして鶴見中尉がついに現れる
■本当に必要なカムイになっていた…? 金塊の真実がついに明らかに
ついにアシリパが何かを掘り当てる
2021年6月24日発売の『週刊ヤングジャンプ』30号に掲載された『ゴールデンカムイ』第284話「私たちのカムイ」。鶴見中尉の魔の手が迫る中、夜を徹して迎撃準備と金塊捜索に当たる杉元一行だったが…。

漫画『ゴールデンカムイ』公式サイトより
引き続き兵糧庫を掘り続ける杉元・白石・アシリパ。しかし掘っても石しか出てこず、「神」の刺青に意味があるのか疑心暗鬼になる白石。杉元は「同じ読みの漢字が他の刺青人皮に無いのは気になる」と言うが、確証が持てない2人だった。しかし、午前3時30分、ついにアシリパが石ではない何かを掘り当てる。大急ぎで加勢する杉元と白石。3人が見つけたのは箱だった。
開けてみると、中は珪藻土を砕いたものでいっぱい。取り除くと、アイヌが油などを保存する動物の胃袋で包まれたものが出てきた。「徹底的に防水を考えられてる」と指摘する杉元。それもそのはず、出てきたのは金塊ではなく冊子だったのだ。
「金塊を半分やる」は伏線だった!?
そして舞台はウイルクがロシア領事館で驚きの表情を見せたシーンへ。ロシアとの取引がなくなった頃、新たに発足した蝦夷共和国は資金に困っていた。そこでアイヌは蝦夷共和国の榎本武揚という人物から、北海道各地の広大な土地の権利を金塊で買ったという。
しかし、受け渡し直前に蝦夷共和国は消滅。その代わり榎本武揚は各国の大使立ち合いのもと、明治政府に契約を引き継がせていた。そう、杉元たちが掘り当てた冊子は「土地の権利書」だったのだ。
金塊が見つかったら、森のある土地を買い占めるしかないと考えていたアシリパ。「災厄をもたらすといわれた黄金のカムイは私たちが本当に必要とするカムイに置きかわっていたんだ!!」と感動の表情を浮かべる。
すでに政府に支払い済みだったと知り、ガッカリしすぎて腰が抜ける一同。鶴見中尉が迫る中、もはやここにいる理由はないと撤退準備を急ぐが、土方があることに気づく。土地の購入には半分しか使われておらず、一万貫の金塊がまだ残っているというのだ…!
読者からは「金塊を『半分』やるの伏線回収」「『神』=『紙』の権利書ってことだったのか…?」と、ウイルクが囚人たちに言った言葉の真意、そして土方の刺青の意味に驚く声が。同時に、「門倉の刺青がキーだと信じてる」と以前浮上した門倉の謎の刺青が今後活きてくると予想する人も多い。
そんな中、大きな音と共に「おはようございます!」と鶴見中尉の声が鳴り響く。やはり戦いは避けられないのか!? 残り半分の金塊、そして土地の権利書をめぐって新たなる抗争が巻き起こる…!
(文=マルデガワ咲)