【ナルト】うちはイタチには恋人がいた? 恋人といわれるうちはイズミとの関係とは?

■うちはイタチには恋人がいた!? イズミとの悲しすぎるエピソード…

うちはサスケの兄でありうちは一族を滅ぼしたうちはイタチとは

「NARUTO-ナルト-」は1999年から2014年に「週刊少年ジャンプ」で連載された言わずと知れた大人気少年漫画だ。ストーリーは忍の卵の少年・ナルトが、木ノ葉隠れの里の長・火影を目指すというバトル漫画だが、そのストーリーに欠かせない影のキーパーソンとなってくるのが、主人公ナルトの同期・サスケの実兄であるうちはイタチ。

アニメ「NARUTO-ナルト- 疾風伝」公式サイトより

イタチはうちは一族の中でも抜きん出た実力者だったが、サスケが幼い時にサスケ以外の一族全員を惨殺してしまう。そして、サスケには一族を滅ぼした自分を憎むよう言い残し、里を去り抜け忍となった。

この出来事がのちのサスケ、および物語全体のストーリーを動かしていくこととなる。しかし一見残忍に見えるイタチのこの行動には、忍の里の平和のためという大きな目的のもと与えられた任務であり、抜け忍となった後の行動も、すべては最愛の弟サスケのためを想ってのものであったことがイタチの最期のシーンで明らかになった。

イタチの同郷・うちはイズミとは

うちはイズミとは、「NARUTO」に登場するキャラクターの一人。ただし原作には登場しておらず、小説版「NARUTO」の「イタチ真伝」及び、アニメ版「NARUTO」に登場するキャラクターとなっている。

イズミは黒のストレートヘアと目元の泣きぼくろが特徴のイタチとは同年代の女の子。アカデミー生の頃、優秀すぎるイタチは周囲の生徒から妬まれており、嫌がらせをうけることがあった。イタチ本人はその気になれば嫌がらせをかわす実力を持っていたためあまり気にしていなかったが、イズミはイタチと普通に接していた。

そこから2人の仲は縮まり、良好な関係を築きはじめる。イズミは徐々にイタチに好意を抱き始め、イタチも少しずつその気持ちに気づくが、イタチからその気持ちに応えることはなかった。

イタチとイズミは想い合っていた… 悲しすぎるイズミ最期のシーン

イタチがうちは一族を滅ぼす任務の夜、もちろんうちは一族であるイズミも殺害されてしまうのだが、ただ、小説版とアニメ版では少し内容が違っている。

今回はイタチとイズミのエピソードが丁寧に描かれている小説版を紹介する。任務決行の夜、イタチはまずイズミのもとへ向かった。一番にイズミを殺害したのは、イタチに自分が殺されるということを悟らせないためだと思われる。

そこで、イタチはイズミを幻術を使って殺害する。その幻術の内容とは、イタチがイズミに告白をし恋人同士となり、結婚をし、子どもを産み育てる幸せな家族の姿だった。その後成長した子どもたちは結婚し、孫にも恵まれ充実した老後を送る。そして、イズミの最期はイタチに看取られて息を引き取るという穏やかなものだった。

イタチとイズミは実際には恋人同士になることはなかったが、最後に幻術という形で、自分の中に秘めていたイズミへの想いを伝えたのではないかと考えられる。

残忍で冷酷なポジションとしてストーリーのキーパーソンであったうちはイタチだが、最愛の弟・サスケへの想い、恋人同士になることはなかったが特別な思いを抱いていたうちはイズミとのエピソードを知ると、イタチという人間の真実の優しさや強さを感じることが出来る。

(文=ザ・山下グレート)