二月の勝者 111話 ネタバレ「十二月の披歴」クリスマスや正月が近づく中、黒木は生徒たちに容赦ない一言を! そして、黒木の秘密が明らかに!
■二月の入試に向け、休み返上で本格始動!
二月までお預けです!!
2021年6月21日に発売された『ビッグコミックスピリッツ』2021年29号。『二月の勝者-絶対合格の教室-』第111講「十二月の披歴」では、黒木が隠し続けた秘密がついに明らかとなる。

「ビッグコミックBROS.NET」公式サイトより
12月21日となり、2月入試まであと21日。佐倉と桂は、桜花ゼミナールで「前受け」受験校を決めた生徒たちの事前アンケートを見ていた。本気で進学するつもりがない「前受け」受験校が多いことに頭を抱える桂。1月に「前受け」受験を行うのは、2月にある受験本番の試験に慣れることや合格して、受験生に自信を持ってもらうことが目的である。
2人で話している中、「例のブツ」は進んでいるかと声を掛ける黒木。急いで封筒にのり付けをする佐倉。封がされている複数の封筒を持ち、「ちょっと上で使おうかと」と言う黒木。場面が変わって、黒木は「個別指導ノビール」に向かい、「いつもの手が、大内親子タイプに通用するのか、実証開始」と言う。大内親子に対して、黒木は何か計画を立てているようだ。
翌日の12月22日。桜花ゼミナールでは、生徒たちがクリスマスについて話しており、明らかにテンションが上がっていた。そこへ黒木と佐倉が入ってくる。佐倉はサンタ帽子を被り、「サンタからプレゼントを預かってきました」と言う。それに、喜ぶ生徒たち。そのプレゼントとは、先ほどの「例のブツ」である合格という文字が入った鉛筆や消しゴムなどの「合格グッズ」だった。男子は無邪気に喜んだが、対照的に女子は若干引いている様子。
そこへ黒木が「君たちのクリスマスと正月は、二月までお預けです!!」と容赦のない一言。大体の生徒は驚いていたが、それが当たり前のΩクラスのみんなは、驚いている様子に首をかしげる。さらに黒木から12月24日は「冬期講習」の初日であることが告げられ、悲鳴を上げる。場面が変わり、ファミレスで佐倉と桂が打ち上げしている中、佐倉のスマホにティアラからのメッセージが届く。「明日クリスマスパーティーがあるので、来ませんか」という内容のお誘いだった。
無料教室“スターフィッシュ”
翌日の12月23日。ティアラに言われた通り、「吉祥寺公会堂」へと向かう佐倉。「公会堂」にいることを黒木は知っているのか、不安に思った佐倉はティアラに聞いてみたが、どうやら黒木の許可は取れているようだ。
会議室に入ってみると、ここが“スターフィッシュ”の正式な教室だとティアラから聞かされる。そこには、「個別指導」スタイルで勉強している講師と生徒が約15人いて、生徒は高校受験に向けた中学生のようだ。黒板の前で「冬期講習の第一日目を終了する」と言う男性。その男性の正体は、黒木がフェニックス講師の時から繋がりのあるショーマだった。佐倉の存在に気づき、「黒木先生にバレたら怒られてしまう」とショーマは慌てるが、黒木に許可を取っていることを知り、ショーマは安堵する。
黒木が無料教室を立ち上げた理由を語るショーマ。昔、中学生の子供を経済的に塾に通わせる余裕がないシングルマザーがいた。高校受験を心配する母親に相談されて、無料で子供の勉強を見てあげた黒木。その口コミが広がり、塾に行けない子供たちが集まった。多忙な黒木が出来ることは限られていると言うショーマ。だから、公会堂などの会議室を借りて俺たちボランティア講師が力を合わせて回している、それが黒木の無料教室、“スターフィッシュ”だった。
ついに明らかとなった無料教室“スターフィッシュ”。その存在を必死に隠していた黒木が佐倉に教えた理由とは? 次回もお楽しみに!
(文=ももヤシ健)