新田恵海のRe-Debutに隠された知られざる涙…! 作詞・作曲を手がけたyozuca*が語る舞台裏

日刊ビビビをご覧のみなさま!こんにちは。
yozuca*(ヨズカ*)です。

(C)Peak A Soul+

このコラムでは、デビューから現在までに作った楽曲のお話や、ライブのお話など「音楽と自分」について書いていこうと思っています。

さて突然ですが、皆さんは今まで簡単に出来ていた事が急に出来なくなってしまった経験はありませんか? 例えば子供の頃自転車で転んで膝を怪我して、その日からお風呂に入るのがめちゃくちゃ怖くなったり、生牡蠣にあたってしまいそれ以降牡蠣が食べられなくなったり… ま、例題としてちょっとこれはあまりにも大した事ない私の経験談なんですけど。あはは。

何かに直面して、とてつもない不安に襲われたり行動が制限されたらどんな気持ち…。

2019年11月
新しいプロジェクトにお声がけ頂き都内某所へ打ち合わせに行きました。ドキドキしながら事務所の社長に連れられて向かった先には、レーベルの社長さまなど大人のお顔ぶれの中、デビュー当時から何かとご縁のある「新田恵海」さんが壁際の席にちょこんと座っていました。今度彼女がRe-Debutするにあたり新曲を一緒に制作しませんか… という光栄なお仕事を頂いたのです。

光栄、、、と共に責任も重大。

打ち合わせは濃厚に進んで行きました。まずRe-Debutとは? という所からお話して下さり、その中で彼女が「発声障害」に苦しんで思うように声が出なくなってしまったというお話を聞きました。彼女は声優でありアーティスト。声が一番の商売道具。音楽大学出身でいつも自分のそばに音楽があって、歌うという事は彼女にとって日常だったはず。それが出来なくなってしまっていた、と。

一生懸命伝えてくれる彼女の言葉を一つも残さず持ち帰りたかったので、すぐにボイスレコーダーを回しました。家に帰って曲を作る前にもう一度彼女の想いを受け取りたかったから。

打ち合わせの最中、彼女の口から出る言葉は「プロとしての意地」や「ファンのみんなへの愛」で溢れていました。いつだってファンのみんなのリーダーのような存在であり、落ち込んでいる人がいたら励ましてあげる存在、それが新田恵海に求められているものだと。。。弱い自分なんて出さなくていい。

彼女の中にお涙頂戴の美学なんて1ミリもなかった。
新田恵海はずっと戦っている。

そんな印象を受けました。
でも、、、ふと疑問に思ってしまった。新田恵海の不安や苦しみは誰が救ってあげるの? 自分の羽が傷ついているのに、それでもみんなを元気にする? いやいや、それは凄すぎるって。リアルに言えば家族や周りのスタッフさんが寄りそってくれるかもしれない、だけど一番のパワーの源は応援してくれるファンのはず。ファンだってきっと傷ついた羽を癒してあげたいはず。支えてあげたいはず。

私は彼女の想いをボイスレコーダーに詰め込んだ帰り道、頭の中で新曲の全体像がぼんやりと浮かんでいました。傷ついた羽でも飛ぶことを諦めない、その姿にその背中にどれだけ沢山の人が勇気をもらうだろう。。。今の私が完全にその一人だ。

曲も歌詞も熱が冷めないうちに一気に制作しました。自宅でボイスレコーダーの彼女の声をもう一度聞いて、、、うん、何も迷わなかったです。こねくり回すこともしなかった。とてもシンプルに、温かく、真っ直ぐに。

完成した曲をドキドキしながら提出。あの日打ち合わせに同席してくれた事務所の社長からすぐに返信がきた。

「とても素敵な曲が出来たね」

プリプロ(レコーディング前に歌ってイメージを調整したりする)でスタジオにお邪魔した時、彼女の覚悟の歌声を聴いて自然と涙が出ました。めちゃくちゃ素敵だった。音楽って、歌って、小手先じゃない、ココロ、ハートなんだと改めて彼女に教えてもらいました。イントロに入る前の彼女の素の歌声が私は大好きです。本来はイントロ始まりの予定だったんですが、彼女の覚悟と、揺るぎない想い、今の歌声を聴いて欲しくて、ディレクターと相談してイントロ前に声を入れて頂く事にしました。

彼女が「この曲のデモを初めて聴いた時、涙が止まりませんでした」と言ってくれた。いえいえ、私の方こそアーティスト新田恵海の歌声に涙が止まらなかったです。素敵な歌をありがとう!

「この声を鳴らしてここから歩いて行くよ」
「あなたと歩いて行くよ」

(C)Peak A Soul+

2020年2月に同じライブイベントに出演。この時すでに「Sing Ring」のレコーディングは終わっていたんだよね。再会でなんかテレッ

一人でも多くの方に聴いていただきたい作品です!

 

yozuca*(よずか*)

(C)Peak A Soul+

3月21日生まれ。熊本出身のA型。強さ、せつなさの中に「優しさ」が秘められているその声は、唯一無二のモノ。ハッピーな楽曲にも定評があり、聴くもの全てを笑顔にする。
2002年、ゲーム『D.C. ~ダ・カーポ~』のオープニング主題歌「ダ・カーポ~第2ボタンの誓い~」でメジャーデビュー。その後初のTVアニメ主題歌となる「サクラサクミライコイユメ」をリリース、累計60,000枚のセールスを記録する。続くセカンドシーズン「サクライロノキセツ」はオリコンチャートデイリーTOP10入りを果たす。

また2007年より作家としても本格活動をスタート。作家活動開始直後、モーニング娘。と℃-uteの選抜ユニット『アテナ&ロビケロッツ』デビュー曲「勝利のBIG WAVE!!!」を作詞作曲。その後TVアニメ『MUNTO』の劇場版映画『空を見上げる少女の瞳に映る世界』の主題歌「ユメミタソラ」を作詞作曲、その後も、ももいろクローバー、新田恵海、petit milady、田所あずさ、南條愛乃、その他人気声優の楽曲やラブライブ!やアイドリッシュセブンはじめアニメの挿入歌やキャラクターソングを数多く手がけ、作家としても活動の幅を広げる。

公式WEBサイト:https://yozuca.futureartist.net/
twitter:@yozuca_astrsk

コメント一覧

3
  • 名無しで叶える物語

    えみつんマジで強いんだよな
    最近はキャラボイスも元の調子に戻りつつあるし
    この人なら何度でも奇跡を起こせるんだなって思っております

  • 大竹夕季

    新田恵海は知らんけどyozucaは知ってる。明るく楽しい曲多くて高い声が特徴的だったね。yozucaはカヴァーソングやサンプリングやっても良いと思う。後、エンヤとかtinasheみたいなアンビエントな音楽に挑戦してほしい。新しい事やるのも必要だと思う。

  • はぐれえみんちゅ

    誰よりも優しく、不器用で、そして強くて弱い
    そんな新田恵海さんが大好きです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.