弥彦、瀬田宗次郎のその後は? るろうに剣心「北海道編」でわかるキャラクターたちの成長
■強さ衰えぬキャラクターたちが次々と「北海道編」に再登場!
剣心の九頭龍閃を止めるほどの成長を見せたキャラクターとは?
1999年に連載が終了した『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚』。そこから18年の月日を経て、2017年9月に待望の『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―』の連載が開始となりました。『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―』で再登場したキャラクターの成長を見ていきましょう。

アニメ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」公式サイトより
・緋村 剣心(ひむら けんしん)
「不殺」の信念を掲げて、流浪人と生きる『るろうに剣心』の主人公である剣心。前作の戦いを終えた時点で剣心は既にかなり身体が衰えてきている状態でした。それでも強敵である「劍客兵器」の凍座(いてくら)に対して九頭龍閃を3連発も放ってなぎ倒すなど、強者としてまだまだ衰えていません。
・明神 弥彦(みょうじん やひこ)
剣心の次代を担う存在である弥彦は今や師範代となりました。弥彦は剣心から「逆刃刀」を預かっていましたが、北海道編では剣心の身を案じ「逆刃刀」を剣心に返しています。剣心の九頭龍閃を刃止めで止める場面があったことから、剣心の体力が落ちているとはいえ弥彦の成長がうかがえます。
・相楽 左之助(さがら さのすけ)
剣心の一番の親友(ダチ)である左之助。喧嘩屋としての戦闘スタイルは変わらず、破壊力抜群の必殺技「二重の極み」はいまだ健在です。「劍客兵器」の一人である斧號(ふごう)に強さを認められ、劍客兵器に勧誘されます。強者以外が動物に見えてしまうキャラクターである凍座が剣心、斎藤一と並んで左之助のことも人間として認識していたため、北海道編では剣心と斎藤と同じくらいの強さになっているようです。
・斎藤 一(さいとう はじめ)
元・新撰組三番隊組長、剣心の永遠のライバルである斎藤。「劍客兵器」の凍座と一線を交えましたが、刀を折られ腕も負傷してしまいます。その勝負は休戦となったため決着はつきませんでしたが、必殺技「牙突」の速度は遂にライフルを超えたようです。斎藤自身の性格は何も変わっていないように見えますが、剣心の見方が前作から若干変化しており以前までの異様な執着心は薄れているように感じます。
・瀬田 宗次郎(せた そうじろう)
京都編では、剣心をあと一歩のところまで追いつめた天才剣士の宗次郎。前作では「北海道へ行く」ことを仄めかしていた宗次郎ですが、長年の伏線を回収して「北海道編」に登場しました。新撰組最強と言われた永倉新八をもってしても「成程 速い、参ったね」と言わせるほどであり、まだまだ実力は落ちていないようです。
・武田 観柳(たけだ かんりゅう)
前作で死刑になったかと思われていた観柳もまさかの再登場。お得意のガトリングガンを使用した攻撃スタイルは、いまだ健在です。「劍客兵器」の一角であった本多雨読(ほんだうどく)を倒すなどの活躍を見せています。
・三島 栄次(みしま えいじ)
剣心たちに救われた過去を持つ少年・栄次。新月村で両親と兄を志々雄真実の部下である尖角に殺されるという辛い過去を持っているため、北海道編では宗次郎が志々雄一派であることを知ったとたん、激昂して銃口を向けます。そんな栄次ですが、「劍客兵器」の凍座に対して「お前が俺を殺すその一瞬! その刹那! 斎藤先生が、必ずお前を仕留めてくれる!」と言い放っているため、強者が相手であっても立ち向かっていける精神面での成長を感じます。
『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚』で活躍したキャラクターたちが次々と北海道編で再登場するため、前作からの読者は物語が進むたびにワクワクが止まらないのではないでしょうか。今から読み始めても最新刊まで追いつくことが出来るので、ぜひ手に取ってみてください。
(文=ザ・山下グレート)