クラピカの法則が役立つ! 『HUNTER×HUNTER』から生まれた「クラピカ理論」とは?
■「クラピカ理論」はゲームで役立つ!?
“あえて”右を選択!
『週刊少年ジャンプ』で不定期連載中のマンガ『HUNTER×HUNTER(ハンター×ハンター)』。作中には様々なキャラクターが登場しますが、中でもメインキャラの1人・クラピカは“冷静沈着で幅広い知識も持っている”ことで有名ですよね。ではクラピカのセリフから生まれた「クラピカ理論」という言葉をご存じでしょうか? 今回は、ゲーム実況動画などでよく使われる「クラピカ理論」について説明していきましょう。

『HUNTER×HUNTER』公式サイトより
そもそも「クラピカ理論」は、単行本2巻のハンター試験中に“クラピカの言ったセリフ”がもとになっているようです。二手に分かれた道を右に行くか左に行くか決める際、多数決で“右”へ進むことに。しかし左に行きたかったレオリオは「なんでだよ フツーこういう時は左だろ? つーかオレはこんな場合左じゃねーとなんか落ち着かねーんだよ」と猛反対します。
ここでクラピカは、「確かに 行動学の見地からも 人は迷ったり未知の道を選ぶ時には無意識に左を選択するケースが多いらしい」と理論を展開。そしてこの理論を逆手にとって、“左を選びやすいからこそ、右を選んだ方が無難”という考え方をしていました。
クラピカのセリフに感化されたファンは多く、実際ゲームのプレイ中に「クラピカ理論」を持ち出す人も少なくありません。もちろん「クラピカ理論」が通用するのは“仕掛け人もこの法則を知っている&意図的に危険な道へ誘導しようとしている”といった場合のみですが、選択を迫られた時は“あえて右”を選ぶのも1つの手段かもしれません。
「左回りの法則」って?
人間の行動心理を用いた「クラピカ理論」は、『週刊少年マガジン』で連載していた『エリアの騎士』でも登場。作中の「人間というのは左回りに行動するのを好む動物」というセリフが、“クラピカ理論にそっくりだ”と一時話題になりました。
実際に行動心理学では「左回りの法則」という言葉があり、“人間は自然と反時計回りに行動してしまう説”が唱えられています。身近なもので言えば、学校のグラウンドや陸上用のトラック、コンビニの動線など多くのものが“左回り設計”。逆にお化け屋敷など人々に“恐怖や不安”を与えたいものに関しては、あえて“右回り”にするケースもあるようです。
『HUNTER×HUNTER』には「クラピカ理論」以外にも使える情報が隠されているかもしれないので、今一度セリフをチェックしてみては?
(文=ザ・山下グレート)