緊迫したシーンの台詞だった!? ネットスラング「だが断る」の元ネタは…

■元ネタを知らないまま使ってる人も多い?

命がけのかっこいい言葉

相手からの誘いを拒否する時によく使われる「だが断る」という言葉。LINEでも「だが断る」を含んだスタンプが多く販売されているので、友達同士で送り合っている人も多いのではないでしょうか?

「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」公式サイトより

知名度の高いネットスラング「だが断る」は、実は超人気漫画が元ネタ。『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に出てくる岸辺露伴が放った台詞なのです。

露伴が同台詞を言ったのは、敵のスタンド攻撃でピンチに陥ったシーン。敵が東方仗助を差し出せば命を助けると誘惑してくるのに対し、露伴は「だが断る」とスマートに返します。元々露伴は仗助と仲が悪いにもかかわらず、敵の誘いに乗らない姿は読者の心に響いたよう。かっこよすぎる露伴を真似して、「だが断る」を使うファンが増えたのでした。

ちなみに『ジョジョの奇妙な冒険』第7部では、モブキャラが「でも断る」と発する場面も。果たして「だが断る」を意識したのか定かではないものの、もしかしたら荒木飛呂彦先生の好きな言い回しなのかもしれません。

他のジャンプ作品にも登場!

『ジョジョ』ファンから一気にネット民へと広まった「だが断る」は、他の2次元作品にも浸透しています。例えばアニメ「斉木楠雄のΨ難」2期19話でも、文化祭実行委員を決める一幕で才虎芽斗吏が「だが断る」を使用しました。

台詞を言う顔の角度も同じな徹底ぶりですが、肝心の内容は「だが断る、この俺様が貧乏祭りの貧乏委員などやってたまるか」と傲慢で露伴とは似ても似つきません。しかしファンからは「髪型が露伴に似てるから『だが断る』だけ聞けばかっこいい気がするww」「2人を並べると完全に一致でスタッフの愛を感じた」と好評の声が相次いでいました。

「斉木楠雄のΨ難」以外にも「ノーゲーム・ノーライフ」など、様々な作品でパロられている「だが断る」。誰かに困った提案をされた時は、「だが断る」を使って切り抜けてみてはいかが?

(文=ザ・山下グレート)