金沢市内をワープ!?『花咲くいろは』OPの“聖地巡礼MV”撮影の裏側をnano.RIPEきみコが回想
nano.RIPEきみコが語るアニメ楽曲制作の裏側「第12回」
日刊ビビビをご覧の皆様、こんにちは。
nano.RIPEのきみコです。
メロディの魔法? 音楽の魔法? 作品の魔法? ………きっといろいろな魔法によって生まれた、テレビアニメ『花咲くいろは』第2期オープニング主題歌「面影ワープ」。今回は、贅沢に聖地巡礼しつつ撮影したMVについて語ってゆきたいと思います。
MVのテーマは「ワープ」。
いろいろな枠の中をすり抜けて、金沢市内の様々な場所へ目まぐるしくワープしてゆきます。
メインカットとなるこの場所は、石川県七尾市にある、のと鉄道七尾線の「西岸駅」。緒花ちゃんたちも使っているこの駅、作中では「湯乃鷺駅」という名前なのですが、アニメの放送がスタートして間もなく、なんとこの写真にも写っている駅名の看板が「にしぎし」から「ゆのさぎ」に変更されたのです。

(C)ハイウェイスター
当初は1年間くらいの掲示予定だったそうですが、今現在もこの看板は「ゆのさぎ」のままだそうです。地域の方々含め、たくさんの人に愛されている証拠。
ちなみに、この駅舎内には今もnano.RIPEのサイン入りポスターを飾っていただいています。
下の写真は、湯涌温泉街にある湯涌郵便局の前。作中にもよく登場する場所なので、見覚えのある方も多いかな。

(C)ハイウェイスター
つづいて、ひがし茶屋街。江戸時代の名残も感じられる、とてもステキな雰囲気の場所です。バンドセットは少し不釣り合い。

(C)ハイウェイスター
こちらもきっとご存知の方が多いはず。湯涌温泉の石段を登った先にある、湯涌稲荷神社。ぼんぼり祭りが行われている場所でもあるので、訪れたことのある方もいらっしゃるのでは。ぼくらも何度となく訪れた場所です。早くまた行きたいな。

(C)ハイウェイスター
ラスサビの歌詞「二人歩いた帰り道」を監督がイメージ通りに映像化してくれた大好きなカット。子役のお二人、緊張していてとても可愛らしかったのを今でも覚えています。

(C)ハイウェイスター
こうして、2日間かけて撮影した「面影ワープ」のMV。金沢市内をワープしつつ、同時に時代もワープできるような不思議な映像。数あるMVの中でもお気に入りの作品です。
そういえばこのMV、曲が終わった後、レコード会社のロゴのさらに後に、ぼくらのメッセージが隠れているのご存知でしたか?
知らない! という方は是非、改めてMVと共にお楽しみいただけたら嬉しいです。
「ハナノイロ」「面影ワープ」とご紹介してきたら、次はいよいよあの曲。
来月は『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』主題歌についてお話ししたいと思います。
きみコ

(C)ハイウェイスター
3月12日生まれ、千葉県出身。
ロックバンド nano.RIPEのVo.とGt.として
アニメ「花咲くいろは」「のんのんびより 」「食戟のソーマ」など数々の作品の主題歌やキャラクターイメージソングなどを手掛ける。
Twitter:@nanoripekimiko
instagram:@nano.ripe
バンドHP:http://nanoripe.com/