「BL」とはひと味違う!? “男性同士の絆”を描いた「ブロマンス」の意味に注目
■「ブロマンス」は2つの言葉が合体した造語!
「BL」との違いって?
マンガや小説、映画などには様々なジャンルが存在しますよね。中でも「ブロマンス」は近年世界的に人気が高まっているジャンルの1つですが、言葉の意味や由来を知っている人は意外と少ないかもしれません。そこで今回は、「ブロマンス」に関する情報を紹介していきましょう。
「ブロマンス」とは“brother(兄弟)”と“romance(ロマンス)”を掛け合わせた造語で、“男性同士のアツい友情”を意味します。あくまでも友情や信頼などの絆で結ばれた関係性を表しているため、男性同士の恋愛や性的な関係を描いた「BL(ボーイズラブ)」とは異なるのがポイント。とはいえ絆系の「ブロマンス」を恋愛系の「BL」へと発展させた作品も多いので、全く関連性が無いとは言い切れません。
「ブロマンス」の代表格は『シャーロック』!?
相棒、親友、ライバル、兄弟、師弟関係などいろいろな間柄で成り立つ「ブロマンス」ですが、最も代表的な作品として『SHERLOCK(シャーロック)』があげられます。同作はアーサー・コナン・ドイルの小説「シャーロック・ホームズ」シリーズを翻案した海外ドラマ。ミステリー要素はもちろん、メインキャラクターのシャーロック・ホームズとジョン・ワトソンの関係性は“ブロマンスの火付け役”と言えるのではないでしょうか。
中でも、2人の関係性が顕著に現れているのが“結婚スピーチ”でのシーン。ワトソンの結婚式に呼ばれたホームズは、最初“ワトソンが結婚すること”に対して否定的な言葉を浴びせます。しかし後半になるにつれ、次第に“本当の気持ち”を出し始めるホームズ。最終的には“ジョン、僕は馬鹿げた男だ。君の温かくて一途な友情によってのみ赦されている”とコメントしており、ワトソンと“親友”であることに感謝や敬意の言葉を並べていました。
2人の関係性についてネット上では、「ホームズとワトソンがいかに強い絆で結ばれているかが分かって、すごく感動した」「普段は相容れない関係なのに、心の中ではお互いに繋がっているんだね」などのコメントが続出。作中に描かれた“アツい友情”に触れて、思わず涙をこぼした人も少なくないようです。
「ブロマンス」への理解をより深めるために、ぜひ『シャーロック』をチェックしてみては?
(文=ザ・山下グレート)