曲の魔法で思い出す事の出来た小さな思い出… 実体験を綴ったアニメ『花咲くいろは』第2期OP主題歌「面影ワープ」

nano.RIPEきみコが語るアニメ楽曲制作の裏側「第11回」

日刊ビビビをご覧の皆様、こんにちは。
nano.RIPEのきみコです。

『花咲くいろは』再放送、ご覧いただいていますか?
改めて、本当にたくさんの楽曲を使っていただいたんだなあ、と驚いたりもしています。

その中でも今回はやっぱりこの曲、テレビアニメ『花咲くいろは』第2期オープニング主題歌「面影ワープ」について。

(C)ハイウェイスター

『花咲くいろは』は最初から連続2クールの放送が決まっており、そしてnano.RIPEは2クールともオープニング主題歌を担当させていただくことになっていました。なので、「ハナノイロ」が完成して息つく間もなく、第2期オープニング主題歌の制作に取り掛かりました。

この頃のぼくらはとにかくリリースが多く、カップリング曲を含め常に曲を作っていたので、リハーサルのたびに新曲を合わせているような日々でした。そんなある日、G.ササキジュンの持ってきた曲の中に当時のぼくらには新しく、挑戦的な楽曲がありました。

“BPM210”という、ただでさえ速い曲の多いnano.RIPEの中でも群を抜く速さ、キメの多いアレンジ、そして、それでも埋もれないメロディのキャッチーさ。一聴してメンバー、スタッフみんな気に入り、満場一致でこの曲を第2期オープニング曲にしよう! と決めたのです。

バンドでのアレンジと並行して歌詞を書き進めてゆきました。

第2期の放送時期が夏ということもありますが、疾走感のあるこの曲が夏の情景にピッタリだったので、まずは思い付く限り夏のワードを当てはめてみました。

すると、楽曲は“今現在の夏”から“あの日の夏”へ変わってゆき、導かれるようにあたしの脳内も子供の頃のキオクへとワープしていったのです。思い付く夏のワードも徐々に変化し、大人のあたしでは思い付かないような表現が不思議と浮かんできました。

今やライブで大合唱となる、落ちサビの「本当は少し怖くて触れなかったカブトムシ」。この歌詞はあたしの実体験なのですが、曲の魔法で思い出す事の出来た、小さな小さな思い出でした。

(C)ハイウェイスター

こんな風に、当初描こうと思っていた夏から徐々に変化し完成した夏は、間違いなくあの日の面影を宿したのです。

そんな体験から付けたタイトルは「面影ワープ」。この曲を聴いてくれた人にもそんな体験をしてもらえるんじゃないか、という希望も込めて。

そうして、どんなことにも全力疾走の緒花ちゃんたちにピッタリの曲が完成しました。

次回は、聖地巡礼しつつ撮影したMVの撮影秘話をお届けしたいと思います。

 

きみコ

(C)ハイウェイスター

3月12日生まれ、千葉県出身。
ロックバンド nano.RIPEのVo.とGt.として
アニメ「花咲くいろは」「のんのんびより 」「食戟のソーマ」など数々の作品の主題歌やキャラクターイメージソングなどを手掛ける。
Twitter:@nanoripekimiko
instagram:@nano.ripe
バンドHP:http://nanoripe.com/

 

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