マックスは「超サイヤ人ブルー界王拳」!? 『ドラゴンボール』のトンデモ技“界王拳”とは
■孫悟空の必殺技「界王拳」とは?
「かめはめ波」をレベルアップさせるスゴ技「界王拳」
日本のみならず世界中で愛されている超人気アニメ「ドラゴンボール」。そんなドラゴンボールの主人公・孫悟空が使う代表的な技と言えば「かめはめ波」が有名だが、それをさらにレベルアップさせるスゴ技「界王拳」をご存知だろうか。

アニメ「ドラゴンボール」公式サイトより
実の兄であるサイヤ人・ラディッツとの戦闘で一度命を落とした悟空だが、その間あの世の「界王」のもとで修行をし、伝授されたのが「界王拳」だ。悟空曰く「力もスピードも破壊力も防御力もぜんぶ何倍にもなる」というスゴ技で、発動時は悟空の体を赤い炎のようなオーラがまとう。
しかし「カラダがついていけずしっぺ返しをくらう」技でもあり、使用後ちょっと肩を小突かれるだけで激痛が走るほど。ちなみに考案者の界王様も使用することはできず、実際に会得したのは悟空だけである。
「4倍だー!」に衝撃! 界王拳の派生技とは?
「自身の戦闘力を何倍にも高められる」界王拳。ドーピング技と名高いだけあって「〇倍」とつけるだけでさらにパワーアップするのも特徴だ。どういうことか、使用したシチュエーションと共に技の派生について説明していこう。
「3倍界王拳」… 会得直後「2倍」までにしろと言われていたものの、対ベジータ戦で太刀打ちできず「カラダもってくれよ!」と叫びながら使用したのが「3倍界王拳」。格上のベジータにダメージを食らわせることに成功した。
「4倍界王拳」… 引き続き対ベジータ戦にて「ギャリック砲」と「かめはめ波」の打ち合いの最中、「4倍だぁーっ!!」と叫びベジータを吹っ飛ばした「4倍界王拳」。「何倍だぁ!って叫んだら急にパワーアップしてくるとかずるだよな」とファンを驚愕させた名シーンの1つでもある。
「20倍界王拳」… その後修行を積み「10倍界王拳」に耐えうる体となった悟空だが、対フリーザ戦でまたしても限界突破したのが「20倍界王拳」。初めて界王拳を叫ばずに発動しており、いつの間にか20倍の力を発揮していたのにフリーザには大して効かなかったため、「こんなやつどうやって倒すんだ」と絶望したファンも多い。
「100倍界王拳」… 劇場版「ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空」にて対スラッグ戦で使用。苦戦を強いられる中、ピッコロにエネルギーを分けてもらい「100倍界王拳」を発動。胴体を貫いて勝利した。
「超サイヤ人ブルー界王拳」… 「ドラゴンボール超」の武闘大会中の対ヒット戦で初使用。本来超サイヤ人状態では「界王拳」の使用は難しいが、このままでは勝てないと踏んだ悟空がぶっつけ本番で繰り出した大技だ。
負担がハンパない界王拳… 実は封印されていた!
そんな界王拳だが、前述の通り超サイヤ人状態で使用するのは一歩間違えると死にもつながる。「体に無理を強いる超サイヤ人の状態に上乗せして使うなんぞ命を捨てるようなもの」と『ドラゴンボール超』で老界王神が発言しており、「だからあやつは、長い間界王拳を封印してきたのじゃろう」と推察されている。
そのため、対ヒット戦で「超サイヤ人ブルー界王拳」を繰り出した姿にはファンも大喜び。「予想してなかったから当時めっちゃ鳥肌たった」「初めて超で興奮したシーン」と、未だに心を掴まれている人も多い。「強さと穏やかな心をあわせ持ち、気のコントロールを極めたスーパサイヤ人ブルー」だからこそできると判断した悟空だが、劣勢でも恐れず挑戦する決断力はさすが主人公と言わざるを得ない。
そんなドラゴンボール、なんと今年はTV放映35周年。今後もまだまだ人気が衰えることはなさそうだ。
(文=ザ・山下グレート)