ジャイ子の本名が隠された理由とは? 努力が花開き漫画家となった『ドラえもん』随一の主人公属性キャラ
■“ジャイ子”の知られざるプロフィールを徹底解明!
ジャイ子の本名って知ってる?
日本を代表する国民的人気作品「ドラえもん」には、これまでに数多くのキャラクターが登場している。今回は、その中でもひときわ異彩を放つキャラクターである“ジャイ子”について紹介していこう。

「ドラえもんチャンネル」より
ジャイ子は「お前のものは俺のもの、俺のものも俺のもの」でお馴染みのジャイアンの妹で、年齢はアニメ版で小学3年生とされているので8、9歳。
ジャイアンの本名は「剛田武」。では、ジャイ子の本名はご存知だろうか?
実は、ジャイ子の本名は明かされておらず、公式サイトでも“不明”とされているのだ。その理由は、「ジャイ子と同じ名前の子供がいじめられないようにするためにあえて明かさない」という原作者・藤子・F・不二雄先生の配慮によるもの。
そんな悲しき運命を背負っているジャイ子は、初期こそのび太の望まない結婚相手だったり、意地悪な姿が描かれてはいるものの、次第に乙女のような優しい性格で描かれるようになっていった。
そして、ジャイ子は“クリスチーネ剛田”というもう一つの顔を持っている。
ジャイ子の漫画家としての一面
なんとジャイ子は若干小学3年生にして“クリスチーネ剛田”というペンネームで漫画を描いているのだ。もともとギャグ漫画家を目指していたが、スランプを経験してからは少女漫画のようなストーリー重視の作品を描くようになった。
これまでに描いた作品のタイトルは「虹のビオレッタ」や「愛フォルテシモ」、「アンコロモチストーリーズ」などである。
ジャイ子の才能は、小学3年生とは思えない画力と夢への凄まじい推進力だ。最初はスネ夫に作品をひどく馬鹿にされたり、自分の作品を「プロの真似」と評価していたジャイ子。しかしそこからジャイ子は諦めずに努力を続け、多数の作品を生み出している。
漫画家としての評価は!?
努力を重ねたジャイ子の作品は、少しずつ認められるように。雑誌の新人賞に応募した作品は落選してしまったものの高い評価を受け、編集長から直接激励の言葉を貰ったほど。その後に自費出版した「虹のビオレッタ」は、漫画コレクターの学生に“将来古本屋で高騰するかもしれない”と言わしめるのだった。
そして将来のジャイ子はと言うと、見事漫画家になる夢を叶えたのである。未来のジャイ子の描いた「ウェディングメロン」という作品は500万部を超える大ヒット作となった。
ドラえもんの名脇役であるジャイ子は、小さい頃から努力を続けて見事自分の夢を叶えたまさに主人公のようなキャラクターだ。
(文=ザ・山下グレート)