黒執事 175話 ネタバレ「その執事、同情」戦場で極限状態となったバルドに紅茶を薦めた人物とは!?
■血液採取施設の秘密
劉とバルドの対立
2021年4月16日に発売された『月刊Gファンタジー』5月号。『黒執事』第175話「その執事、同情」では、潜入した施設で血液採取をおこなっていると判明するのだが……。

『黒執事』公式ページより
アテナ退役軍人療養所へ潜入したバルドと劉。劣悪だと思っていた施設は意外にも清潔で、顔に傷を持つエイダが看護婦をしていた。アフリカからの帰還兵と偽り情報収集をするバルドだったが、エイダに採血ルームへと案内され、血液採取は無理強いをしていないと知らされる。
血液採取施設と判明した療養所を、劉は皆殺しにしたうえで全ての建物を燃やすと提案。「キミはここに何しにきたの?」。劉の言葉に混乱するものの、施設は破壊するべきだが何も知らない者を殺すことをシエルは命令していないと拒絶するバルド。時間をくれるよう劉へと頼むのだった。
地獄を見た者たち
雨の夜、銃を携えバルドは施設内を探るが、その先で待ち構えていたのがエイダである。彼女はバルドが錯乱したフリで叫んだ時、アフリカではなく“アメリカ”での戦争の話をしていたことに気づいていた。「唯一の贖罪は看護だけなんだ!」エイダはスーダンの反乱で従軍した際に地獄を見ており、退役軍人が看護を受けられる見返りに血液を提供していたのだ。
エイダの過去に自分を重ねるバルドは、戦場での出来事を思い出す。今晩のような雨の日、洞窟には兵士の亡骸が幾つも転がっていた。極限状態に陥ったバルドが死肉をナイフで削ごうとしたその時、洞窟の一角で茶器を並べる黒服の男に気づく。
――「こんにちは 紅茶はいかがですか?」
今月号を読んだファンからは「エイダとバルドは互いに戦場で傷ついた人間」「戦争は様々な人たちの人生を狂わせる」などの同情の声が多く寄せられている。
茶器を携え現れたセバスチャンがバルドへ紅茶を薦める思惑とは? 次号も期待したい!
(文=ヘプノモヒカンGG)