最近よく聞くスパダリとは腐女子用語だった!?
■一般的に使われてるけどじつは…
理想を詰め込んだ存在!?
若い女子の会話でわりと耳にする「スパダリ」というワード。「スーパーダーリン」の略語であり、その意味は“お金持ち”“性格がいい”“容姿が整っている”などハイスペックな男性を指す言葉だ。一見普通の若者言葉のように思えるが、じつは出所は意外なところのようで…?
というのも「スパダリ」を主に使っていたのは、BL(ボーイズラブ)が好きな腐女子層。もともとはBL作品において、何でも完璧にこなす攻めを指す言葉だったよう。
最近ドラマ化されたことでも有名な『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(通称:チェリまほ)』の黒沢も「スパダリ」と名高い1人。SNS上でも「安達くんへかける言葉選びが優しくて圧倒的スパダリ感っ」「黒沢は家事もこなせて仕事もできる令和のスパダリ」と腐女子たちの間で話題になっていた。
また人によってスパダリに求める条件は異なるようで、「どんなに優しくても受けを守りきる筋肉がないとスパダリとは認めない!」「古の腐女子だからスパダリというと高級マンションの最上階に住んでて余裕のある大人キャラを想像しちゃうな」など様々な声が。自分が「スパダリ」だと思っても、好みが違えば理解してもらえないこともあるのかもしれない…。
BL外にも進出していったスパダリ
BL界を中心に使われていた「スパダリ」というワードだが、いつしか女子の理想の恋愛相手に対しても使われるように。例えば2019年にドラマ化された少女漫画『ねぇ先生、知らないの?』は男女の恋愛ストーリーだが、主人公・華に一目惚れする理一は“究極のスパダリ”と謳われていた。
2次元だけでなく3次元にも「スパダリ」は浸透。雑誌『JUNON』で若手俳優の「スパダリ」特集が組まれたり、ジャニーズなどアイドルファンの間でも「推しは後輩にめっちゃ優しいから付き合ったら絶対スパダリだと思う!」といったコメントが多く見られる。
いまや多くの女子の理想となっている「スパダリ」。次元を問わず、素敵なハイスペック男子を見つけた時は「スパダリ」と称賛してみてはどうだろう?
(文=ザ・山下グレート)