長く続けている趣味はいつか力になる! ゲーム実況10周年を迎えるオワタPが語るハードなゲーム実況者の世界
第四回「ボカロPとしての自分、ゲーム実況者としての自分」
「はい、みなさまどうもこんにちは。オワタPこと”ガルナ”です」
隔週で連載しているこの記事も、今回で四回目だ。だいたいドラマやアニメが1クール3カ月、全12回だから、それに例えるならそろそろ大きな事件の1つや2つでも起きたら盛り上がるかもしれないが、本稿は相変わらず淡々と自分語りをするだけとなる。
この記事が公開されるのは4月16日だが、明日4月17日は私がゲーム実況者としてデビューしてからちょうど10周年となる記念日だ。ゲーム実況者は今でこそテレビのCMに出たり、大きなイベントなどでゲスト出演をしたり、あるいはプロゲーマーとして転向して国内外で活躍して賞金を得たりと、一部の人間たちが目立っている印象はあるが、残念ながら私はどちらかといえばそうではない部類の人間である。
一般的に、ニコニコ動画やYouTubeなどで投稿されているゲーム実況動画の再生数の中央値(平均値ではない)について調べてみると、予想以上に少ない。100再生もいけば中堅、1,000再生を超えたら実はもう全体から見たら上位勢、といえばわかってもらえるだろうか。大半の無名の実況プレイヤーは、再生数50を超えるか超えないか、という残酷な結果が待っている。
また、動画を投稿して収益を上げよう、みたいなことも言われているが、そもそもの条件としてチャンネル登録者数が1,000を超えないと、そもそも収益化は認められていない(その他にも色々と条件はあるが)。チャンネルを立ち上げて1年目の登録者数の中央値は400弱と、やはり大多数の人間は収益化とは無縁の状態であることがわかる。
好きなことで、生きていく。
これは一時期YouTubeで流行った言葉だが、本当に好きなことで生きていくためには、とんでもない努力が必要だということがわかっただろうか。確かに私はボカロPとして、一応お金を貰っている以上はプロの音楽家として活動しているが、その観点からすればゲーム実況者としての自分は本当にただの趣味である。ゲーム実況そのものが好きだから、やっているに過ぎない。
そういう意味では、ボカロPでもありゲーム実況者でもあるというステータスのおかげで、ゲームの公式イベントにゲスト出演したり、ネットの公式生放送に出演したり、あるいはゲームの案件を貰えたりしたこともあり、恵まれている方だ。だけどそれは、本職がボカロPであり、その知名度も使われてのゲーム実況者ともいえる。みんなも、脳内で何人か知っているゲーム実況者を思い浮かべてみるといい。彼らは、多分ゲームだけをやっている人ではない。バンドをやったり、イベントに出たり、あるいは他の生業を持っているはずだ。純粋にゲームだけをやっているとしても、それはきっと企業とスポンサー契約を結んでいるプロゲーマーだ。
とまぁ、ここまでゲーム実況者としての自分語りをしてきたが、タイトルを見て気付いた人もいるだろう。ボカロPとしての自分があり、それと結びつく形でゲーム実況者としての自分もいる。この2つはそう簡単には切り離せないし、ましてや10年も続けている趣味だ。そう簡単にやめることはできないだろう。
みんなも、長く続けている趣味というものはあるだろうか。10年も続けられた趣味ならそれはホンモノだ。本業としてのあなたと、趣味をするあなたを切り離すことは難しい。それはきっとひとつの立派なステータスになる。どうか、忙しいからとやめることなく、細々とでもいいから続けて欲しい。きっといつか、それは力になる。
前回も触れた、新社会人になったあなたはそろそろ半月。社会人は忙しいということをそろそろ実感し始めた頃合いだと思う。社会人をやりながら創作活動をしている人の凄さが、きっとわかるだろう。さぁ、こっちの世界へおいで。きっと、楽しいから。
さて、ここからは恒例の宣伝タイムだ。
今回は楽曲の紹介ではなく、現在進行形で進めているゲーム実況動画の宣伝だ。毎週金曜日の朝7時に投稿を初めて、もう90回を超え、間もなく100週目を迎えようとしている。単純に考えればもう1年半以上続けている習慣だ。
このゲームについて、マリオは誰もが一度は見たことのあるキャラクターだと思っているが、この機会にぜひ、興味を持って視聴頂ければ幸いだ。
今回はここまで。次回は5月の予定だ。それまでみなさん、どうかご健康で。それでは。
ガルナ(オワタP)

(C)ガルナ(オワタP)
1987年12月31日生まれ。東京都出身。山羊座のB型。
代表楽曲「トルコ行進曲 – オワタ\(^o^)/」「パラジクロロベンゼン」「リンちゃんなう!」など
Website:https://garunan.com
Twitter:@tomatowt