意外すぎる組み合わせ! 庵野秀明は「セーラームーン」から影響を受けている?
■「エヴァ」にも影響した名作アニメとは
庵野秀明が涙した!?
2021年3月8日、ついにシリーズ最終作が劇場公開された「エヴァンゲリオン」。原作者・庵野秀明への注目度も高く、3月22日に「プロフェッショナル 仕事の流儀 庵野秀明スペシャル」が放送された時には多くの話題を集めていた。「人の本質とは何か?」をテーマにした「エヴァ」の作風を考えると重厚な物語が好きそうなイメージだが、庵野が実際に感化されたのは意外な作品らしく…。

「美少女戦士セーラームーン 25周年プロジェクト」公式サイトより
庵野が影響を受けていると言われる作品の正体は、大人気少女漫画が原作の「美少女戦士セーラームーン」だ。「セーラームーン」といえば女の子が変身して敵と戦う、いわゆる女児向けアニメの印象。そんな作品と庵野は一見繋がる要素が無く思える。
しかしかつて庵野は「セーラームーン」の制作に参加。ウラヌスやネプチューンの変身バンクの絵コンテなどを担当していた。
さらに庵野は「美少女戦士セーラームーン」無印の第34話で涙したと語ったことが。庵野を感動させたのは、主人公のうさぎが想い人である衛の前で変身するシーン。衛の前で変身すれば裸を見られてしまうにも関わらず、意を決して変身するうさぎの演出に心を打たれたそうだ。
また「エヴァンゲリオン」を作る際にも「セーラームーン」から影響を受けているようで――。
エヴァとセーラームーンの共通点
庵野が「セーラームーン」好きとわかってから「エヴァ」を見返すと、確かにどことなく影響を受けていそうな部分がちらほら。特に葛城ミサトは、庵野自身が月野うさぎに似せていると発言しているよう。言われてみれば声をうさぎと同じ三石琴乃が当てている点はもちろん、少しカールした前髪も近い要素を感じる。
ほかにもネット上では「綾波レイの名前ってもしかしてセーラーマーズのレイちゃんからきてる?」「三石さんだけじゃなく、緒方さんや石田さんとかセーラームーンに出てた声優さんが多いよね」といった憶測が多数上がっていた。
普段と違う作風の「セーラームーン」まで真剣に視聴していた庵野。幅広い作品を受け入れられるからこそ、新たな名作を生み出せたのかもしれない。
(文=ザ・山下グレート)